2025年9月11日

ジュビロ磐田の右ウイングに収まるのは角昂志郎かブラウンノア賢信か。FC今治戦に向けて2人に直撃インタビュー!

ジュビロ磐田は9月13日、ホームのヤマハスタジアムでFC今治と対戦します。3得点9アシストしていたジョルディクルークス選手の横浜F・マリノスへの移籍によって空席となった右ウイングのポジションは、角昂志郎選手が2試合連続で先発しています。ただ9月6日の静岡県J4クラブ強化トレーニングマッチの清水エスパルス戦で、ブラウンノア賢信選手が同ポジションでフル出場し、先発奪取をアピールしました。
MF角昂志郎「四国キラー?全然気づかなかった(笑)」
-アイスタでの清水エスパルス戦を振り返って。個人的には2回目で、去年練習試合をやったときに1回出ていて。2回目ではあったんですけど、やっぱり(4月9日、ホームの)ルヴァンもあったりして、練習試合というか公式戦じゃないとはいえ、より負けられない雰囲気というのもありましたし、負けた後すげえ悔しかったし。J1に上がって見返すしかないなと。
-清水戦はトップ下でプレーしました。
トップ下でしたね。当日に知って急だったけど、トップ下をやっていた時期を思い出しながらやれたかなと思います。
-最近は右ウイングしかやっていなかったんですか。
右ばっかりでしたね。グスタボ(シルバ選手)が来たくらいから基本、サイドをやるようになっていました。(トップ下は)ゼロではなかったですけど、トップ下をやっていなかったので、久しぶりのトップ下での試合だったなという感じです。
-久々にプレーした感触は。
悪くはなかったとかですかね。でも楽しかったです。特に後半の最後の方とかは、J1で試合に出ている選手とかも多くいて、結構トップレベルの選手とやりあえていたので、そういう意味もあって楽しかったですし、久々のトップ下のポジションでボールを受ける回数が多かったりという意味でもすごく楽しめていたかなと思います。
-トップ下は自由に動けますか。
そうですね。(自分が)ボールを受けてから何かを作る選手だと思っているので、やっぱり比較的ボールに絡む回数があるトップ下の方が楽しいかなとは正直。
-ジョルディクルークス選手がいなくなり、2列目3人の組み合わせが変わってからの手応えは。
ジョルディの強烈なクロスというのはなくなって迫力がなくなったかもしれないですけど、別にそれがなくなった分、自分が右サイドに入ったりして流動的になったり、自分が右サイドに入ったときとかはあえてサイドバックに高い位置を取らせて、サイドバックの選手がクロスを上げる回数を増やしたりとかという工夫もできているので、すごくポジティブに捉えながら、個人としてもチームとしても何か穴を埋めるというよりかは、また新しい戦い方ができているなという感じはありますね。
-右サイドバックの為田大貴選手も同じことを話していました。
為田選手がすごく気を使ってポジションを取ってくれる選手ですごくやりやすいし、言わなくても自分の動きを見て合わせてくれるので、本当にやっていてすごくやりやすいなと思います。
-練習を見ていてもチームはそれをやろうとしていますね。
もちろん為田選手をあけるための動きでもあるし、自分がそのままゴールへの脅威を見せるという意味もあるので、それが自分の良さでもあるので、それをもっとこのチームに浸透させていければ、より良い攻撃ができるかなとは思います。
-前回5月3日の今治戦で角選手はゴールを奪いました。3連敗後にチームを劇的に変える試合になったと思います。
そうですね。それまであまり試合に絡めてなかった、あまり調子が良くなくて、今治戦で結構自分の中で殻を破れた試合でもあったので、同じ今治だからって簡単にはうまくいかないと思いますし、お互い成長していると思いますけど、それ以上にジュビロのサッカーが積み上げられていると思いますし、結果が出ていなくて苦しいですけど、勝つことしか過去の結果を変えることはできないと思うので、今治に勝つことが全てだなと思います。
-角選手は四国のクラブを相手にすると結果を残しています。次の試合の活躍次第で四国キラーと呼ばれるかもしれません。
徳島ヴォルティス、今治で得点したくらいですかね。
-ホームのエコパでの愛媛FC戦はアシストしています。
ああそうか。全然気づかなかった(笑)。びっくりした。もうちょっと浸透させていかないと(笑)。でも意外とこういうのが何か当たるかもしれないので、楽しみながらいつも通りのプレーをしていきたいなと思っています。
-四国と縁がありますか。
全然、今治、徳島戦で初めて行ったくらいで。全然気づけなかったです(笑)
-残り10試合となり、チームとしてもどうやって点を取っていくかは課題となっています。
前回(8月31日)の大分トリニータ戦は5バックだったので、自分たちから形を崩すのにちょっと怖がってしまったというか、自分たちの形の中でやろうとしていた部分があったので、もし同じような相手が来たらもっと自信を持って、自分たち主導でやっていければ相手からしてもより怖いと思いますし、失うことだったり失敗することを恐れずに、どんどん攻めることが大事になってくるかなと思います。
もう点を取るにはリスクを背負ってでも行くしかないと思うので、もしかしたらミスでスタジアムの雰囲気があ~ってなるかもしれないですけど、結果的に1点取ればいい話なので。そこは選手がゴールを取るっていう目的をぶらさずにチームとして戦っていくことが今の磐田に必要かなと思っています。
MFブラウンノア賢信「右でも左でも大丈夫」
-フル出場した清水戦を振り返って。
監督が求めていた切り替えのところだったり、背後を狙っていく部分はもっと出せますけど、ある程度は出せたんじゃないかなと思います。
-右ウイングでプレーしていました。
どっちかといったら右の方がいいですけど、でもどっちでも大丈夫です。カットインからシュートを打ちたいので、どっちかと言ったら。左にいるとカットインからのシュートがなかなかないので。どっちといったら右がいいですけど、でも全然。どちらのサイドでも監督の求めていることはできると思います。
-ハッチンソン監督が求めるサイドの役割は独特ですが。
まずウイングをほとんどやったことがなかったので。去年(徳島ヴォルティス時代に)シャドー、ウイングを初めてやって。それで去年は結構自分の良さを出せたので、去年の印象もあって今年、磐田が取ってくれたと思います。
-昨年の徳島のシステムは。
1トップ2シャドーでシャドーをやって、最後の方はウイングもやっていました。でもやっぱり求められるものは磐田では全然違うので。
-ウイングの経験はそれほどなかったんですね。
そうですね。経験はそんなになかったんですよ。ずっとフォワードしかやっていなかったので。
-アスルクラロ沼津時代も絶対的な1トップでした。磐田での登録はミッドフィルダーです。
多分(今季所属していたファジアーノ)岡山に行ったときに変わっちゃって。ずっとフォワードだったんですけど。
-昨年に新境地を開拓した感じですか。
そうですね。でもフォワードのときも守備もやっていましたし、全然そこは嫌じゃないです。
-残り10試合に向けての意気込みを。
昇格する上ではやっぱり前線の選手のゴール、アシストがないと勝てないので、守備の部分もですし、自分は前の選手なのでゴール、アシストでチームに貢献したいなと思います。
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