2025年5月4日
静岡新聞運動部

ジュビロ磐田がFC今治戦で今季最多タイの3得点!角昂志郎、川崎一輝、渡辺りょうが自身のゴールシーンと課題を振り返る


ジュビロ磐田は5月3日、アウェーでFC今治と対戦し、3-3で引き分けて連敗を3で止めました。2試合連続無得点だった攻撃面は改善され、今季最多タイの3ゴールを奪ましたが、6試合ぶりの勝利を逃しました。次節6日のコンサドーレ札幌戦で長いトンネルから抜け出すことができるか。今治戦の得点者に収穫と課題を聞きました。

MF角昂志郎「渡辺りょう選手を信じて裏抜け」


-前半は内容も完璧でした。

前半は本当に理想的な戦いができた手応えはあります。

-いつもより前からボールを奪いにいっていました。
もう勝ちたいっていう気持ちが自然とああいうプレーに繋がったんじゃないかなと思います。

-自身の先制点を振り返って。
本当にいい守備から繋がったゴールだなと思っていて、自分がセンターバックにいつも以上にプレッシャーをかけられたことで、相手のミスも誘発できて、そこから1回も止まることなく、渡辺りょう選手を信じて、裏抜けして、本当にいいボールが来て、キーパーが少しニアに寄っていたというのがあったので、今打つしかないと思って、ファーに流し込みました。

-後半は勝てていないチームの象徴のような戦いになりました。反省点は。
うーん、まだ隙があるのかなというか。隙というのは結構アバウトですけど、気持ちの面なのか、プレーの質なのか、多分どちらもそうだと思うんですけど。自分たちの甘さが勝ち切れないという結果に繋がっているのかなと思います。

-今治も激しいプレスをかけてきましたが、磐田も前節より戦う姿勢を見せられたのでは。
勝てなかったけど、絶対に次に繋げられる試合だったという自信はあります。自分自身もそうですし、チームとしても何かを変えたからこそ、ああいうスコアになったと思うので。中2日、札幌に行くのは過酷は過酷ですけど。勝ちたい気持ちがそのままスコアに出るのかなと思います。

DF川崎一輝「打て、という声が聞こえた」


ー試合を振り返って。

後半の入りというところで、2-0で勝っているという、多分気持ちの緩みとかもみんな出て、それが緩さに変わって失点したという感じです。今まで連敗が続いた中で、ほっとしたというのが個人であったので、そこを監督がよく言うんですけど、相手が立ち直れないくらい攻めて攻めて、とどまるんじゃなくて、相手の息の根を止めるじゃないですけど、そういうサッカーをしたいというのがあるので、それをもう一度、みんなでそこに戻ってやるというのが今一番大事かなと思います。

-前半はいいリズムでできていたと思います。どの辺りを意識していましたか。
相手の3センターバックに対して、僕らウイングバックがそこにチャレンジしようというのは練習からやっていたことなので、それを僕を含め、普段は出ていない選手がスタメンを勝ち取るには、そこで見せるしかないと思ったので。そこはもうハードに、全員がやれていたから、守備もはまっていたと思いますし、カウンターで得点とかもあったので、そういう部分は良かったかなと思います。

-自身のゴールも素晴らしかった。
あのシーンは打つか迷ったんですけど、「打て」っていう声とかもたくさんしてくれて、それが聞こえて打ったというのがあります。

-打った瞬間に入ったことを確信したように見えました。
そうですね。

-後半は相手が背後を狙ってきました。
前半はそこで、競り合いも勝てて、セカンドボールも拾えてというのは多分こっちの方が多かったので、前半の試合はすごくいいものになったと思うんですけど、やっぱり後半の入りでそういう隙があったことで、相手に拾われるシーンだったり、競れなかったことが原因かと思います。ハーフタイムで「3点、4点、5点取りにいくぞ」という話はあったので、守りにいくというのはなかったんですけど。

今季初先発のFW渡辺りょう「流し込むだけでした」


-今季初先発した試合で、チームは前半、完璧な内容でした。

相手はロングボールでマルクスヴィニシウス選手とタンキ選手のところで当てて、セカンドボールを拾ってかなり前進してくるチームだったので、まずは前の選手がそれを蹴らせないようにプレッシャーかけて、前半45分で代わるぐらいの気持ちで僕は挑んだので、前半に関してはすごくいい入りで、45分間できたので、前半に関しては良かったのかなと思います。

-後半に開幕戦以来となるゴールも奪いました。
あれは本当にジョルディ(クルークス選手)が冷静にアシストしてくれたので、自分はふかさずに流し込むだけでした。失点して2-1の状況だったので、早い時間で3-1にできたのが良かったんですけど、やっぱりこの戦い方というのは、優勝を目指すチームというふうに考えたら、許されるゲームではないと思います。やっぱり負けるには、引き分けるには、必ず理由があると思う。勝てないということは、自分たちに何かが足りないということ。それをもっと1人1人が突き詰めていかないと、この苦しい状況、難しい状況というのは打開できないと思う。自分がそういう先頭に立って、引っ張っていく思いがあるので、(次節まで)中2日と短いですけど、しっかり連戦の最後勝って終わることが大事かなと思います。

-先発を伝えられたのはいつくらいですか。
一昨日ぐらいですかね。何となく紅白戦とかで大体分かるんですけど、自分自身、いつ来てもいいように、ずっと準備をし続けていました。今日来ていない選手もいますし、今日来てメンバー外だった選手もいます。そういう選手たちにスタメンで出られていなかった選手がこういうふうに試合に出て、次に繋げることができたというのは、何かそういう姿を見せられたんじゃないかと思います。それと同時に僕自身ももっと自分たちで要求してやっていかないと結局勝てないんで。勝てなかったことは、しっかりと自分たちは受け入れなければいけないと思います。

-後半は相手がシンプルにやってきて、それを受けてしまった感じの戦いでした。
おっしゃる通り、相手がどうこうっていうよりも、1点目も2点目も自分たちの本当に細かいミスのところから結局やられて失点している。判断ミスなのか、技術ミスなのか、チームとしてのミスなのかというのは、映像を含めてしっかりとチームで共有しなければいけない。最後守り切るところというのは、これはディフェンスの選手とかじゃなくて、チームとして足りないので。それが結果として出ているところなので、キーパーだろうが、フォワードだろうが、ディフェンスだろうが、全員がしっかりと感じなければいけない責任かなと思います。

-3-3と引き分けた結果について。
ほぼ負けに等しいと僕は思います。やっぱりこのゲームをやっていて、自分たちからみすみす勝ち点を手放したゲームだと思う。優勝を狙っているチームがこんなゲームをするのはあり得ない。僕自身も責任はありますし、それを次の試合で晴らすしかない。次の試合に向けて時間は短いですけど、チームとして意識のところで改善できるところがほとんどだと思うので、そこを共有して改善していかなければいけないかなと思います。

-前半に関してはイメージ通りでしたか。
チームとしてイメージしていたことが、45分間出せましたが、ただし試合は90分終わって決着がつくもの。それを45分しかできないんだったらもっとトレーニングを積むのか、その時間を延ばしていかなければならないですし、この教訓を経て自分たちが繋げていかければいけないと思います。

-3点目を取ってからのチームの戦い方については。
失点したところから、ちょっと自分たちの足元になりかけているという中での失点だったので、もう1回(後半の)入りに前半と同じように背後に行こうと言っていたんですけど、そこの擦り合わせというところが、結果として足りなかったと思う。そこに対しての技術的なミスはしょうがないんですけど、チームの意識が本当に揃っていたのかというところは、やっぱりもう一度改めて振り返らなければいけない。こういうゲームをものにしないといけないですし、サポーターの方にも申し訳ない。

-個人のパフォーマンスについては。
出られなかった期間は悔しい思いもありました。実際に戦力として活躍できていたかというと、やっぱりそうじゃなかったという思いの方が強かった。いまいちチームにフィットしきれてないというか、悔しい思いは常にあった。そういう思いを選手として証明するには、ピッチの上で証明し続けるしかないと常々思っていた。一つゴールを取れたところで、自分としても自分の強みは間違ってなかったと思いますし、それをチームの特長にもっと繋げていけるように頑張っていきたいと思います。

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

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