
静岡3区 浜岡原発のデータ不正問題 改めて問われる再稼働への姿勢 “信頼と依存”の狭間で揺れる地元【衆議院選挙2026】

LIVEしずおかでは衆院選の静岡県内8つの選挙区で争点を深掘りする企画、今回は静岡3区をお伝えします。
静岡3区には、自民党の山本裕三候補、参政党の中橋辰也候補、共産党の竹村真弓候補、中道改革連合の小山展弘候補の4人が立候補しています。
浜岡原発のデータ不正問題で、再稼働への姿勢が改めて問われています。
地元市長「信頼揺らいでいる」
<中部電力 林欣吾社長>
「本当に申し訳ありませんでした」
2026年の年明け早々、明らかになった浜岡原子力発電所のデータ不正問題。再稼働に向けた原子力規制委員会の審査で、耐震設計の前提となる「基準地震動」を、実際よりも小さく見せようとしていたのです。
<静岡県御前崎市 下村勝市長>
「安全の根幹にかかわる部分で信頼性が揺らいいでいる」
築き上げてきた信頼関係を裏切る事態。データ不正を受けて再稼働の審査は凍結。
原子力規制委は今週はじめ、不正が起きた背景などを調べるため、中部電力本店へ立ち入り調査に入りました。
「原発がないと死んだ街に」 地元の切実な現実
<御前崎市民>
「とにかく原発が稼働しない限り、人口も減るし。会社もなくなる一方だし“死んだ市”になっちゃう」
<御前崎市民>
「(中電は)一生懸命やっていたと思うんですけど、不正があると(再稼働は)遠のいてしまうと思う」
半世紀にわたり原発と共存してきた御前崎市。再稼働の是非は大きな問題です。
<御前崎市財政課 齋藤大輔係長>
「税収としましては年々減少していっている。歳入に合わせた財政運営を事業展開できるように進めているところ」
税収はピーク時の約6割に落ち込む
原発が立地する御前崎市はこれまで国からの交付金や、固定資産税などの税収に大きく依存してきました。
しかし、原発停止の長期化によって税収減と地元雇用の先細りが深刻化。

税収はピーク時に比べ約6割にまで落ち込みました。原発の恩恵でつくられた箱モノをどう維持するか、課題に直面しています。
<原子力対策特別委員会 阿南澄男副委員長>
「御前崎市立病院につきましては、御前崎市の最大の課題ですよね皆さん。間違いないでしょ。ですから、(中電には)課題の解決に協力しろというのが一つ」
中部電力側に市立病院への支援要望を決めた一方、一部の市議からは「依存体質」を危惧する声も上がっています。
<高田和幸市議>
「変な話、(中部電力から)借りをつくるようなイメージを私は持ってしまう。この機会に中部電力に依存する体質を脱却して、財政の健全化のなかで、病院問題を市が考えていかなければいけない」
再稼働か廃炉か 候補者たちの訴え
データ不正問題で揺れる中、再稼働への対応を含めたエネルギー政策が選挙戦でも問われています。
<自民党・新人 山本裕三候補>
「原子力発電というのはベースロード電源としては必要だとは思っています。いま要望されていることを中部電力には真摯に取り組んでいただきたい。取り組まなければならない」
<参政党・新人 中橋辰也候補>
「安定した安価なエネルギーを供給するという意味では、(原発が)大事な役割を果たすと思う。その安全を確保したうえで、再稼働に向けて動くことは必要」
<共産党・新人 竹村真弓候補>
「再稼働はありえないと思う。データを改ざんしなければ安全を証明できないということがはっきりしたので、廃炉にするべき」
<中道改革連合・前職 小山展弘候補>
「今はまだ調査など事実を確認しなければ次に進めないので、議論できる状況にないと思っています。住民の合意なく再稼働は反対と申し上げてきました」
山本候補は原発は安定的な電源として必要という考えを示した上で、浜岡原発の再稼働について「今は議論すべきではない」という見解です。
中橋候補も原発の役割を訴えながら、浜岡の安全を確保した上で再稼働に向けて動く必要があるという考えです。
竹村さんは原発反対を訴え、浜岡の再稼働はありえない、廃炉にすべきというスタンスです。
小山候補はデータ不正を受けて再稼働を議論できる状態ではなく、再稼働には住民の合意が必要と考えています。
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