
若い世代から将来の妊娠考える 県内初の「プレコンセプションケア」専門外来が開始 中学生から受診可能に=静岡・富士市

若いうちから将来の妊娠を考えながら健康に向き合う「プレコンセプションケア」が静岡県内でも広がっています。
2026年2月、静岡県富士市では県内初の専門外来での健診がスタートするなど、新たな取り組みも始まっています。
<富士市地域保健課 宮地真生保健師>
「皆さんはプレコンセプションケアという言葉を聞いたことがありますか?」
富士市の中学校で開かれた体と性について学ぶ講座です。「プレコンセプションケア」は「妊娠前からの健康管理」という意味で、若いうちから健康に向き合っていく取り組みです。
<宮地保健師>
「今は妊娠や結婚を考えていなくても、将来、父親、母親になりたいと思った時に実現できるための体と心の準備をしてほしい」
生徒たちは、生活習慣が将来の妊娠に与える影響を学んだ後、赤ちゃん人形の抱っこやおむつ替えを体験しました。
<参加した生徒>
「まだ性のこととか分からないことがたくさんあったので、それについて正しい知識を得られたのはとてもいいことだなと思った」
「今の生活が将来にもつながることがよく分かったので、今の生活からちゃんと見直していきたい」
4.4組に1組が不妊治療を経験 深刻化する背景
今、プレコンセプションケアが注目される背景にはリスクの高い妊娠の増加があります。

若い世代の痩せ体型や肥満の増加、出産年齢の高齢化などにより、不妊の検査や治療を受けた夫婦は22.7%で、約4.4組に1組で年々、増加しています。
2月、富士市立中央病院に開設された県内初のプレコンセプションケアの専門外来です。カウンセリングや検査を通して、ライフプランに応じた「伴走型」の支援します。医師や看護師のほか管理栄養士には食生活の相談もできます。
<坪内明美記者>
「朝食を取れないという悩みを抱えている方もいるかと思いますが、そういう時は?」
<管理栄養士>
「本当に最初は少しでも、牛乳一口でも、食卓ロール1個でもいいから始めてくださいとお伝えしている。朝食欠食によって、栄養素の欠乏症が出たり、月経痛、痩せとか肥満で妊娠に関わる重要なところがダメージがあります」
中学生から43歳未満まで 富士市が費用を助成
専門外来では受精卵の培養を手がける「胚培養士(はいばいようし)」などの多様な専門家が連携、ライフプランに応じたサポートが強みです。
<浜松医科大学産婦人科学講座教授 小谷友美医師>
「自分の健康状態を正しく正確に把握することで、自分のキャリアやライフイベント、そういったことをプランニングしていくことができると思うので、こういう活動が徐々に広がっていくといいのではないか」
このプレコンセプションケアの健診ですが、富士市では、費用の助成があり市内に住所がある中学生から43歳未満の男女ともに、カウンセリングは無料で検査は内容によって2000円から5000円で受診できます。
富士市の担当者は「出生率を上げるために市の施策として注力している。若いうちから自分の体の管理に関心を持ってもらえたら」と話しています。
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