2026年3月8日

【「第27回『人と建築』フォトコンテスト」表彰式】建築と人の営みを写真に。入賞・入選の33点と過去の金賞作品を展示
(写真・文/論説委員・橋爪充)

建築と人の営みを捉えた作品を募集するフォトコンテスト。今年は148人から317点が寄せられた。数年前からコンテストの審査委員を仰せつかっているが、年々レベルアップしている実感がある。特に「光と影」「コントラスト」にメッセージや主張を込めた作品が多い。
スマートフォンによる写真撮影の簡便化、AIによる画像生成の大衆化が進んでも、被写体をファインダー越しに見ている撮影者の頭の中を想像させる、思考の広がりのある作品は、やはり工夫や積み重ねが必要なのだと強く感じた。
審査委員長の川口宗敏・静岡文化芸術大名誉教授は、「全体としてクオリティーが上がっている印象だった」と入賞・入選者をたたえた。

★金賞に選ばれた阿部浩典さん(富士宮市)「窓辺の時間」
(本人は欠席)
川口審査委員長コメント「東京駅の旧東京中央郵便局長室の中から近代的な高層ビルを捉えている。時間の変化、歴史的変化をモノクロの『色彩』で表現している」

★銀賞に選ばれた伴野雄三さん(静岡市葵区)「窓を拭く」
伴野さんコメント「地元のマンションが被写体。たまたま上から作業をしている方が降りてきて、太陽がスポット的に窓を照らしてくれた。偶然に助けられた気がしています」
川口審査委員長コメント「シンプルに高層建築を見上げているが、空と建物のカーテンウォールのブルーが、両サイドの建物のグレーと好対照を成している。窓を拭く人の位置も絶妙」

★銀賞に選ばれた利根川茂さん(掛川市)「陽が沈む」
利根川さんコメント「大阪・関西万博に行き、さまざまな角度から大屋根リングを撮影した。この作品はベルギー館のテラスから。広角レンズを使い、できるだけパースがつかないように心がけた」
川口審査委員長コメント「西から差し込む光が大構造物の複雑な空間を幻想的に演出している。人物のシルエットを入れることで大屋根リングの大きさを際立たせている」
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■「第27回『人と建築』フォトコンテスト」入賞・入選作展覧会
会場:静岡市民ギャラリー(静岡市葵区追手町5-1)
会期:3月8日(日)まで
静岡県に関係する文化芸術、ポップカルチャーをキュレーション。ショートレビュー、表現者へのインタビューを通じて、アートを巡る対話の糸口をつくります。
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