
過去最大4035億円の当初予算案が成立 清水港で計画の「海洋文化施設」は着工不透明なまま予算可決 =静岡市

過去最大4035億円の当初予算案可決

静岡市議会の定例会は3月19日に閉会し、難波市長にとって3回目の編成となる2026年度の当初予算案が成立しました。
一方、清水港で計画されている海洋文化施設は、着工の可否が決まらないまま予算が可決され、その行方が注目されます。
<静岡市議会 山根田鶴子議長>
「本原案に賛成の諸君の起立を求めます」
19日午後に開かれた静岡市議会2月定例会。過去最大4035億円の2026年度当初予算案が、賛成多数で可決されました。
予算には、JR清水駅東口に移転・新築する清水庁舎の整備費に7800万円、新たなサッカースタジアムの候補地としてエネオスが所有する遊休地の購入費の一部に29億円が盛り込まれています。
<難波喬司市長>
「誰もが安心して暮らし、幸せを実感し、住み続けたいと感じられる街づくりを進めてまいります」
先が見通せないまま予算可決の「海洋文化施設」事業
多くの大型事業が動き出す中、先行きが見通せないまま予算が可決された事業があります。それが清水港に計画される「海洋文化施設」です。

<植田麻瑚記者>
「海洋文化施設の建設予定地です。当初の計画では2026年4月にオープンする予定でしたが、現在も更地のまま手つかずの状態が続いています」
市が清水港で整備を予定している「海洋・地球総合ミュージアム」。海を生かした新たなにぎわいの拠点をつくるため、前の市長の肝いり事業としてスタートし2022年に民間の事業者が落札しました。
しかし、当初約240億円としていた総事業費は、物価高騰の影響で70億円以上膨らむ見込みとなり、事業者は3月中に規模を縮小するなどの見直し案を示すとしています。
<まちの人>
「他の施設もそうですよね、どんどん値上がりして。造った方がいいと思いますけどね」
「三保の水族館がつぶれちゃってからそういう施設がなくなっちゃって寂しいなと思っていたので、できるのは嬉しいです」
「この辺は低地で水没しちゃうのでそこは心配かな」
関係者によりますと、これまでに事業者が提示した金額と市が追加で負担できる金額には約25億円の差があり、検討が進められているものの、溝は埋まっていないといいます。
設計費など約4億円は当初予算に盛り込まれ可決されましたが、事業そのものの実現性が見いだせない中、予算が有効に活用されるのかは不透明です。
<難波市長>
「推進することを前提に進めていますので、予算はちゃんと計上したうえで3月中に決めて、その結果を議会にしっかり説明して、これからどうするかですね」
Q. 来週定例会見がありますが、そこで発表できそうですか?
「3月31日でしょうね」
難波市長は「市として事業を成立させることを前提に調整している」と述べました。
揺らぐ計画の前提 時系列でみる「海洋文化施設」の経緯

契約から時間が経つ中で、市民からも不安の声が出ていますね。
<植田記者>
はい。そもそもこの施設は、前の田辺市長が清水の国際海洋都市としてのブランド化や集客を目的に2017年に計画をスタートさせました。
しかし、2020年に新型コロナの影響で一旦、事業が凍結されます。その後、2022年に再開し翌年に民間事業者と契約が結ばれましたが、その直後から計画の前提が揺らぎます。
生物の飼育を担当する予定だった東海大学が、事業者との協議が難航したことで運営から撤退。目玉としていた大型水槽の計画に見直しが生じました。
さらに、物価高騰の影響で事業費の大幅な増額が明らかになります。当初の計画では4月にオープンの予定でしたが、現在も着工できていません。増額分を市が負担し着工に踏み切るのか、白紙に戻し再スタートするのか。
難波市長の判断が注目されます。
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