
「あと1か月もつかもたないか」イラン情勢によるシンナー不足が自動車修理会社を直撃 苦渋の決断...新店オープン延期を決定=静岡

■塗装に不可欠なシンナーが「通常の3分の1」に
イラン情勢の影響が、自動車修理の現場にも広がっています。
浜松市の修理会社では、塗装作業などに欠かせない「シンナー」の不足が深刻で、予定していた新店舗のオープンを遅らせるなど、対応に追われています。
浜松市中央区の「池内自動車」は、全国に約30の店舗を構え、リーズナブルな価格での板金と塗装を強みとしていますが、今、現場は厳しい状況に置かれています。
■「どんな依頼もシンナーは使う、本当に危機的状況」
<池内自動車 技術部 日守翔吾部長>
「修理の多くは、へこみだったり傷だったりがメインになる。どんな依頼も(最後は)塗装をするので、シンナーは100パーセント使用します」
石油由来の「ナフサ」を原料とする資材が不足し、特に塗料の希釈や洗浄用に使われる「シンナー」が足りません。
通常、この店舗では1週間に16リットル缶を6本ほど仕入れていましたが、現在は塗装用・洗浄用を合わせても、わずか2缶程度しか仕入れることができないといいます。
<池内自動車 技術部 日守部長>
「希釈用のシンナーはもう在庫が1缶しかない状況。あと1か月もつかもたないかぐらいの問題で、本当に危機的な状況です」
■再利用で"一滴も無駄にしない"工夫
価格の高騰も深刻で、シンナーの仕入れ値は以前と比べ3割から4割ほど上昇しています。
店では、使用したシンナーを専用の機械でろ過し、「洗浄用シンナー」として再利用するなど、一滴も無駄にしない工夫を続けています。
こうした状況が続く中、4月にオープン予定だった3つの新店舗について、開店の延期を決めました。
<池内自動車 技術部 日守部長>
「新店に関してはこういう状況でもあるので、3店舗4店舗は(開店を)控えていたけど、全て延期し、現状のお客様の依頼を全力で受け入れられるように努力している」
シンナーだけでなく塗料やカップなどの消耗品も軒並み値上がりしていて、企業努力だけでは限界があり、一刻も早い事態の収束が待たれます。
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