
リニア巡るJR東海と静岡県の対話「終わっていない」と話した川勝平太前知事に現知事が異論 「理解しかねる。対話は終了」=静岡

■3月に県とJR東海の28項目の対話項目がすべて完了
リニア中央新幹線静岡工区の工事に関する静岡県とJR東海の対話が完了したことを巡り、川勝平太前知事が「対話は終わっていない」と発言したことについて、鈴木康友知事は「理解しかねる。対話は終了している」などと話しました。
リニア工事を巡っては、2026年3月、静岡県とJR東海の28項目の対話項目がすべて完了しました。
5月11日には、県の環境保全連絡会議の全体会が約3年半ぶりに開かれ、専門部会長が対話の完了を委員に報告しました。
■川勝前静岡県知事:「終わってません」
一方、4月に静岡市を訪れた川勝平太前知事は、報道陣から対話が終わったことについて受け止めを問われると「終わっていません。南アルプスのトンネル工事についての環境保全をどうするかということについて、ちゃんと栽培(保全・管理)していくと。そこに行く前の道ができていなければ、前提条件ができていない。ともかく倫理に反するようなことをしてはいけない。政治的判断の前に、倫理的な判断というものがきっちりと共有されていないといけない。今、地球倫理に反するようなことが起こらないように心から願っている」と述べました。
■鈴木静岡県知事:「対話はもう終了していることは皆さんご承知の通り」
この発言について、鈴木康友知事は5月12日の記者会見で「直接お話をしてないので、ちょっと理解はしかねますが、対話はもう終了していることは皆さんご承知の通り」とした上で「前知事時代に、科学的な議論が必要だということで、県の専門部会を設置をされ、3分野28項目に課題を整理をされたものを、そっくりそのまま私が引き継ぎ、これまで丁寧な議論を積み重ねて、対話が終了したということで、それに尽きる」と述べました。
JR東海は、県との対話完了を受けて、5月下旬から静岡市や大井川流域の自治体で住民説明会を開き、法令にのっとった許可申請や県の条例に基づく「事後調査報告書」の手続きを進める予定です。
リニア静岡工区の着工前には、県の条例に基づき県とJR東海が「自然環境保全協定」を締結する必要があります。
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