2023年11月10日

【山城道也さん個展】不思議な背景描写、没入体験

人物描写を表現の柱とする一方で、背景には不思議な世界が広がっている。その一端をつくるのが、ヒマワリの種、オウムガイなど自然界が作り出すらせん。画面の大きさも相まって、吸い込まれるような、押し出されるような、不思議な感覚になる。キャンバスの裏面を描いた2作品は「画面がはめ込んである?」と錯覚する。近づくと、画布の細かな凸凹も木枠の影も見事な立体感。作品に没入できる体験も展覧会場ならではだと思う。(お)

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