2023年11月15日
静岡新聞教育文化部

【野村喜和夫さん編「しずおか連詩 言葉の収穫祭」】たまらなく愛おしい

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、「しずおか連詩の会」の2005~2022年の作品を集成した「しずおか連詩 言葉の収穫祭」(2023年、左右社)。2009年からさばき手を務める野村喜和夫さんが編者を務め、毎年の全40編と解説を収めた。

連詩が、それを構成する詩の一つ一つが、たまらなく愛おしい。2015年は三角みづ紀さんと町田康さん(熱海市)の掛け合いが楽しい。連詩創始者の大岡信さん(三島市出身)が亡くなった2017年は、谷川俊太郎さんが「岡」で始め、四元康祐さんの「大」で終えた。2018年は「詩」から逸脱しそうになる座を必死で食い止める文月悠光さんが頼もしかった。2019年は穂村弘さんの小粋な曲者ぶりに腹を抱えた。その年に、その顔ぶれでしか作りえない詩の数々。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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