2024年3月17日

【浜松市秋野不矩美術館の「上村松篁が描く万葉の世界 『額田女王』挿絵原画展」】 有間皇子の表情に注目

1968~69年の井上靖による「サンデー毎日」連載の挿絵。静岡に縁の深い二人の芸術家と親交を結んだ松篁の作品が、秋野生誕の地に並んでいることが感動的。墨の濃淡で描く歴史絵巻に深く引き込まれた。特に、謀反のかどで討たれる有間皇子が「辞世の歌」を松の枝に結ぶ場面を描いた一葉はさまざまな感情がこみ上げる。磐代の浜松が枝を引き結び真幸くあらばまた還り見む/家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。
県内アートさんぽ
エンタメ
おでかけ
浜松市
あなたにおすすめの記事
【浜松市秋野不矩美術館の特別展「京都大原に生きた画仙人 小松均展-自然をまなざす」】2025年の静岡県は日本画大家の個展が大豊作。石崎光瑤、小野竹喬と小松均を「見比べ」
#浜松市#浜松市天竜区【浜松市秋野不矩美術館の所蔵品展「≪有為転変≫ 変化してやまぬ創造の源Ⅳ ~ 理 ~」 】 美術館設立に合わせて創作した「オリッサの寺院」。御年90歳で描いた横7メートルの作品
#おでかけ#エンタメ#浜松市【静岡市美術館の「うつりゆく自然を描く 小野竹喬の世界」展】 西洋への憧憬がにじみ出る1910年代の作品群に注目。「西洋画っぽい」日本画は軽薄なスタイル模倣ではない
#おでかけ.エンタメ#静岡市