2024年9月16日

【富士山静岡交響楽団の「第127回定期演奏会」静岡公演】 ティンパニ奏者への拍手

多くの人にとって耳なじみのあるベートーベンの交響曲2曲をそろえたプログラムだったこともあり、1階客席後方までぎっしり。日本オーケストラ連盟正会員承認が伝えられてからの、静響への関心の高まりを実感した。
アニメ、ドラマ、映画で知られる「のだめカンタービレ」の主題曲だった「交響曲第7番」は、第1楽章から惜しみなく放たれる豊穣な旋律にうっとり。冒頭、フルートとバイオリンの繊細な応酬があり、楽員が一斉に譜面をめくり、その直後に「それっ」とばかりに「例のフレーズ」が出現。心沸き立つ瞬間だった。
交響曲第5番「運命」と初演が同じ日という「田園」は、流麗な旋律が陽光の下の野辺を思わせた。聴きどころの一つだった第4楽章「雷鳴、嵐、アレグロ」は、「とどろき」という形容がぴったりのティンパニが、会場のボルテージを一気に高めた。カーテンコール時、ティンパニ奏者久保創さんへの拍手が一段大きくなったのが印象的だった。(は)
静岡新聞の論説委員が、静岡県に関係する文化芸術、ポップカルチャーをキュレーション。ショートレビュー、表現者へのインタビューを通じて、アートを巡る対話の糸口をつくります。
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