2025年2月26日

【五代目小松ひものや】沼津港で水揚げされた魚の干物を“焼きたて”で提供するカフェレストラン／沼津市

静岡県内のみならず、神奈川・東京からも多くの観光客がやってくる港町沼津に、沼津港で水揚げされた魚の干物を、焼き立てで提供するお店があります。今回は、老舗干物メーカー「ヤマカ水産」が手がけるカフェレストラン「五代目小松ひものや」にご招待頂き、干物をメインにした和のコースを体験させて頂いたので、全力で紹介しますよ！

「五代目小松ひものや」は焼き立ての干物が味わえる

ウッド調のカフェのようなオシャレな店内には、カウンター席が並んでおり、落ち着いた空間で和のコース料理が食べられます。カウンター席の一番奥には焼き場があり、お客さんの目の前で干物などの食材が調理され、出来立てをすぐに味わうことができるのが「ひものや」の最大の特徴。

お店の外にはテラス席も完備。天気が良ければ富士山も見ることができる、最高のロケーション。テラス席はワンちゃん連れもOK！愛犬も一緒に、楽しくお食事が楽しめます。

前菜・干物・甘味まで！贅沢な全7品の銀コース2500円

コースの前菜は、小かぶの出汁煮、栗かぼちゃの甘煮、もずく酢の3種盛り。どれも素材そのものの美味しさがしっかり活きていて、前菜に相応しい味わい。提供の際に素材、調理法を説明してくれるので、提供されるまでのストーリーに思いを巡らせながら味わえるのが良いですね。

前菜と並行して、焼き場では野菜のグリルが始まっていました。焼き上がりまでの間は、前菜に次いでこちらのお造り2種盛りを頂きます。手前がカンパチ、奥が真鯛。共に分厚く引かれた贅沢な刺身です。カンパチは脂が乗って、トロッとした濃厚な味わい。真鯛は淡白な味わいながらも、噛めば噛むほど旨みが出てきます。すだちを絞れば後味さっぱり！

焼き立てのグリル野菜と干物

前菜、お造りを食べている間、焼き場ではグリル野菜が焼き上がっていました。豪快な炎が目の前で上がり、すごい迫力！普通のレストランでは体験できないライブ感です。

焼き立てで頂きます、沼津野菜のグリル。しいたけ、じゃがいも、かぶ、さつまいもなど、一度蒸して野菜の甘みを引き出してから焼き上げて、シンプルに塩のみで味付けしてあるので、素材本来の甘さが引き立ちます。しいたけのみごま油と醤油で味付けされていて、醤油の香ばしさがしいたけと良く合います。

こちらはお出汁を楽しむ茶碗蒸し。焼津の鰹節と羅臼昆布の黄金出汁を使用しています。お出汁を楽しむため、あえて具材は入れていません。卵のプルプルした食感と、香り高いお出汁を存分に味わえる一品です。

脂が滴る絶品ひものを県内産のご飯と共に

主役の干物はご飯と一緒にいただきたいところですが、ひものやはお米にもこだわっているということで、まずはご飯の美味しさそのものを味わいましょう。

するがの極みというブランド米を使用しており、艶やかで香りが良くて、ご飯だけでもパクパクいけちゃう美味しさ！お吸い物も、先ほどの茶碗蒸しと同じ出汁を使用しており、さらに浜名湖産の青のりも入っています。香の物も付いてきて、日本人に生まれてきて、本当によかったと痛感させられます。

そして満を持して主役の登場。サバの醤油干し。醤油の味がしっかり染みていて、身からあふれ出る脂と相性抜群。

ふっくらした食感と、焼き立てで溢れ出すジューシーな脂。家庭で食べる干物と全然違って、本当に感動的な美味しさでした。沼津の干物の美味しさ、ぜひひものやで体感してほしい。

コースの最後はカスタードプリンとコーヒーゼリーで終焉。干物の脂をデザートのさっぱりした甘さで流してくれます。最後まで大満足のひものやの銀コース。本格的な干物の美味しさをカジュアルに楽しめる五代目小松ひものやで、ぜひ沼津の干物を堪能してください。

＜DATA＞
■五代目小松ひものや
住所：沼津市下香貫汐入2170-3
TEL：055-939-7821
営業時間：11:00〜21:00
定休日：水曜日