2025年6月14日

<社会人野球・都市対抗東海地区2次予選> 第1代表2回戦 ヤマハ、難敵撃破 エース佐藤廉が完封 森川、土山ら新人が適時打
ヤマハ
410 000 000 =5
000 000 000 =0
JR東海
JABA大会覇者5チームが東海地区
3安打完封した佐藤廉投手
「コースも高さも全て良かった」
佐藤投手(左)と大本捕手
九谷投手引退で受け止めた重責
昨年までは「自分は0点で抑えるピッチャーじゃない」と控えめな口ぶりだった。ところが2枚看板だった九谷青孝投手(現投手コーチ)が昨季限りで引退。自身に掛かる期待と責任の重さを受け止めた。「九谷さんが抜けて怖かった。今までは2人で2勝してきたので。これからは自分がまず絶対に1勝しないといけない。もう1勝できるピッチャーが出てくるかどうか、分からなかった。でも九谷さんが抜けて、若手に自覚も出て伸びてきた。自分も負けられないと思います」この日のスタメンのうち1、2年目が4人を占める。「ヤマハに新しい風を吹かせてくれている。確実にチームは進化している」と大本主将。
2年目のリードオフマン
リードオフマンの役目を果たした西村選手
2年目とは思えぬ落ち着きぶりだ。「もちろん大事な試合だけれど、昨年も経験しているので特別気負うことはないし、やれるだけの準備はしてきたつもりなので、ここにきてドタバタすることはない」と西村選手。申原直樹監督は「西村が自分で勝ち取った1番。もともと積極性はあったが、待つところは待てるようになり、足もあって出塁率が高く長打もある。理想的な1番になりつつある」と成長を喜ぶ。
躍動する新人
先制の適時打を放った森川選手
適時打を放ち、塁上でガッツポーズする土山選手
決定戦懸けトヨタと勝負
次戦はトヨタ自動車と第1代表決定戦進出を懸けて戦う。2023年都市対抗本大会決勝で敗れ、今季もJABA静岡大会準決勝で苦杯を喫している宿敵。申原監督は「投手力含めて隙がないチーム。ミスが勝敗を分けるが、ミスが出ても次のプレーを大事にやっていきたい」と気負わず臨む。(編集局ニュースセンター・結城啓子)
【取材こぼれ話】
佐藤廉投手は、連覇したJABA東北大会(5月)では準決勝で好投し1失点で完投。大会MVPを〝狙って〟いましたが「いただけなかった」とガックリ。MVPに輝いたのは主砲・網谷圭将選手でした。佐藤投手は受賞できず肩を落としたものの、浜松に帰った後、網谷選手が佐藤投手と大会首位打者の土山選手に、MVP副賞の〝お買い物券〟で焼き肉をごちそうしてくれたそうです。網谷選手、素晴らしい気遣いですね。
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