
南伊豆特産のイセエビ漁解禁も「期待外れ。全然だめ」黒潮の大蛇行終息発表も漁獲量回復見通せず=静岡・南伊豆町

静岡県南伊豆町で特産品のイセエビの漁が解禁され、9月17日朝、今シーズン初の水揚げが行われました。
南伊豆町の下流漁港では、17日早朝、イセエビが次々と水揚げされ、漁師や地元の女性たちが丁寧に網から外していきました。
下流漁港の初日の水揚げは36.2キロで、2024年の初日の41.9キロと比べ5.7キロ減りました。
<地元の人>
「期待外れ。全然だめ。籠の底が見えるじゃん。底が見えるようじゃだめだよ」
南伊豆町のイセエビの水揚げ量は減り続けていて、2018年度は3万4425キロありましたが、2024年度は6972キロに落ち込んでいます。
不漁の原因とされてきた「黒潮の大蛇行」について、気象庁は8月に「今年4月に終息した」と発表しましたが、漁獲量の回復は見通せない状況です。
Q.黒潮大蛇行の影響はまだありますか?
<下流海老網世話人 平山善太郎さん>
「そんな気がします。すぐには回復しないと思います」
南伊豆町のイセエビ漁は2026年の5月まで続きます。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA
あなたにおすすめの記事
「商売として成り立たない」魚市場に並んだ “シラス” わずか3かご 黒潮大蛇行が終息の兆しで静岡・御前崎魚市場「期待したい」そもそも大蛇行とは?
黒潮大蛇行は「漁業」だけでなく「気象」にも影響 高潮リスク・蒸し暑さ・雨の激しさも…終息で今後どうなる?
駿河湾特産サクラエビ春漁始まる 初日水揚げ約4.2トン 前年の5分の1 天候不良で解禁日から6日遅れ=静岡
「うれしいですね。お酒がすすむ」客も思わず笑顔...駿河湾でシラス漁解禁 近年は深刻な不漁も関係者は期待込める=静岡県
伊豆半島の名産品「ところてん」の原料 テングサ漁が解禁 “岡取り”に続き まもなく“潜り漁”も=静岡・下田市
黒潮が「大蛇行していない」状況を確認 気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」が観測 紀伊半島から東海沖で
「物は良い 魚体も大きく」駿河湾の宝石“サクラエビ”春漁始まる 由比漁港で初競り 漁協は今後の豊漁に期待=静岡