
"近所の住民を助けたい" 防災アプリ「うらぼう」沼津市の小中一貫学校の生徒が現地を歩いて開発【わたしの防災】

静岡県沼津市の小中一貫学校の生徒が、防災学習の成果として通学エリアに絞った防災アプリを作りました。近所の住民を助けたいという、生徒たちの思いが詰まっています。
地域住民80人が操作学ぶ
<教諭>
「防災頭巾のアイコンになっております。アプリをインストールすると画面に『うらぼう』というのが出てきます」
1月24日、沼津市立長井崎小中一貫学校で、防災アプリの使い方講座が開かれました。参加した地元住民約80人が操作方法を学んでいたのは、スマートフォン用の防災アプリ「うらぼう」です。
「西浦(にしうら)・内浦(うちうら)」地区だけに絞っているため、「うらぼう」と名付けられました。作ったのは、地域の子どもたちです。
震度6弱、津波8メートル...リスク高い地域を守る
西浦・内浦地区は駿河湾の一番奥に位置しています。
南海トラフ地震が発生した場合、震度6弱の非常に強い揺れと、8メートル前後の津波が想定される地域です。
<教諭>
「9年生(中学3年)が頑張りましたね。長井崎地域の地図が『マップ』を押すと出てきます。市が想定している『津波避難路』ですが、9年生が取材してきた避難路が写真で出てきます」
足で稼いだ「1400枚の写真」

地図を開くと出てくる『青いマーク』は防災倉庫。『白いマーク』は津波避難路を表します。
避難路の表示では「道幅の狭さ」や「坂道の歩きにくさ」などを示しました。

これらの情報は9年生たち17人が防災学習の時間に実際に歩いて調べたもの。撮影した写真は、なんと1400枚にのぼります。
<運営スタッフ>
「下に、9年生の皆さんが道を歩いてみてどう思ったか、危険と思ったか文章を書いている」
<9年生>
Q. 住民:書いた?
「書きました」
<9年生 埜田りなさん>
「ことしは『避難場所に向かうルートって本当に行けるのかな』みたいな、そんな感じの気持ちでみんなと話し合ってて、自分で避難するとき、お年寄り助けるってことになったら、『こんな細い道で大丈夫かな?』みたいな体験してて、そう思いました」
<9年生 瀬川瑠南さん>
「(ここに住んでいる)自分たちも危ないし、自分の家族とか地域の人も危ないってなると、避難の手助けもあった方がいいのかなというのはありました」
国も注目「受ける側」から「提供する側」へ
今回の取り組みに、国も注目しています。
<内閣府コミュニティ防災教育推進事業担当 平川壮太さん>
「子どもたちが作った、一生懸命勉強した防災知識を活かしたアプリを地域の方に展開する。子どもたちが防災教育を受ける側にも、施す側にもなるというところに注目したので、コミュニティレベルで自助と共助を強化していくっていうところを目指していきたい」
<住民>
「年寄りが多いですから、若い子たちが率先して防災をやってくれると心強く思います」

学習の成果を学校に留めず、地域に発信して活用する。生徒たちの「住民を助けたい」という思いが、地域の防災力を底上げしています。
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