
「おいしい、いつもこれ」"飽きない味"を守る家族の絆 町中華「一元本店」の復活物語=静岡市清水区【愛されごはん】

LIVEしずおかでは、2026年も時代を超えて愛され続ける名店の味を紹介します。今回紹介するのは、静岡市清水区の人気町中華。病気で倒れた先代の味を、家族で引き継いでいます。

もやしをふんだんに乗せた店の一番人気は「もやし味噌ラーメン」。透き通ったとんこつスープに味噌を溶いて食べるのが特徴です。
静岡市清水区にある「一元本店」は、ラーメンのほかチャーハンや餃子が人気の町中華です。
<訪れた客>
「おいしいです。いつもこれ」
「たぶん静岡では一番うまいと思うよ」
この店を切り盛りするのは三代目の市原庸次さん(55)。そして義理の姉の市原百合子さん(70)です。
<市原百合子さん>
「『おいしかったよ』とお帰りになるお客さんを見てありがたいなと思いながら、私たちも元気をいただいているって感じ。ふふふふ」
1960年に創業した一元本店。三代目の父親・盛義さん、兄の一憲さんが店を引っ張り、地域の人に愛されてきました。しかし、一憲さんは15年前に病で倒れ、厨房には立てなくなりました。
「一元はここまでか」 絶望を乗り越え弟が継承した伝統
家族で話し合った結果、弟の庸次さんが三代目に。二代目の妻、百合子さんがサポートすることになりました。
<市原庸次さん>
「『三代目として任せたよ』と言われるプレッシャーは計り知れなかった」
<百合子さん>
「主人が倒れて、『一元はここまでか』と思いました。主人を支えながら、支えてもらいながら、一元を守っていければいい」
店を切り盛りする上で三代目が重視したのは、二代目・一憲さんが守ってきた味のモットーです。
<二代目 市原一憲さん>
「白飯は毎日食べていても飽きない。だから飽きない味を売るように心がけて、気を付けている」
そのベースになっているのが、ラーメンに使われるとんこつスープです。自分で豚骨を細かく砕き、2度、3度と血抜きをすることで、臭みがない旨味が凝縮されたスープに仕上げます。
<庸次さん>
「きれいなきつね色の脂が旨味のもと。麺と一緒に絡むとうまいんだよね。基礎を作ってもらえているから、基礎を守りつつ旨味を出せるように頑張って毎日やっている」
60年以上継ぎ足したタレと具現化した「飽きない味」
百合子さんが作るのは、チャーシュー。これは先代から引き継ぎました。60年以上継ぎ足してきたしょうゆベースのタレで豚肩ロースを煮込みます。そこから一晩寝かせて、タレを芯まで染み込ませると完成です。
<百合子さん>
「おいしくなーれって、いつも思いながら。継続が一元を作っている。嫁としてやり遂げなきゃいけない」

2人が手間を惜しまずに、二代目のモットー「飽きない味」を具現化したのがシンプルな「醤油ラーメン」。
一番人気の「もやし味噌ラーメン」に肩を並べる自信作です。醤油ダレが染み込んだチャーシューと、とんこつスープの旨味でコクが増します。
<40年通う客>
「おいしいですよね。月に一回は絶対に来ないと」
<50年通う客>
「飽きない。ごはんとかそばと一緒。ずっとやっていてほしい。食べられるうちは来るよ」
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