
静岡市が小学校の給食費を完全無償化へ「変革実行予算」2026年度予算案で子育て支援を拡充=静岡市

静岡市は、過去最大となる2026年度の当初予算案を発表し、防災や地域経済の活性化など5つの重点政策を掲げました。
中でも目玉は、子育て支援の拡充です。深刻な人口減少に歯止めはかかるのでしょうか。
<静岡市 難波喬司市長>
「計画段階の政策の変革とか仕事の仕方の変革とかずっとやってきましたけれども、いよいよこれで実際にそういったものが形になってきましたので、変革実行予算」
難波市長が「変革実行予算」と命名した静岡市の2026年度の当初予算案。一般会計で4035億円と2025年度より3.9%増え、過去最大となりました。
今回の予算編成は災害対応力の強化や地域経済の活性化など5つの分野に重点配分しています。中でも力を入れるのは子育て支援の拡充です。
完全無償化へ 国の支援に市が差額を上乗せ
静岡市清水区の小学校。子どもたちが毎日楽しみにしているのは給食の時間です。
<児童>
「おいしい給食いただきます」
この日は、子どもたちが考えたバレンタイン給食です。
<児童>
「めっちゃおいしいです。ミネストローネに野菜をたくさん入れて栄養を取れるようにしたのでそこを楽しんでほしいです」
「バレンタイン給食だからハート型のハンバーグにしたりチョコタルトを使ったりしました。話しながら食べて楽しいです」
子どもの成長に欠かせない小学校給食の費用は自治体と保護者が負担していますが、国は2026年度から児童1人あたり月額5200円を支援することを決めました。
しかし現在、静岡市の給食費は1食あたり317円。
2026年度は357円が見込まれていて、月額にすると5200円を超え、国の支援だけでは足りません。
国は、支援額を上回る場合は保護者から徴収することを可能としていますが、静岡市は差額分を市の公費で負担し、完全無償化することにしました。
<35歳男性>
「今だいぶ物価高になっていて無償化はすごく助かります。女性がだいぶ(市外に)出ちゃっているとニュースで聞いていたので、補助金とかでサポートしてもらえたらと思います」
<69歳女性>
「子育て中のお子さんの家は大変ですから、大変ありがたいと思いますよ。そちらの方に回してもらった方がいいと思います」
<23歳女性>
「無償化は良いかなと思うんですけど、他にもかかってくるところがあるからそこも不安。静岡市は他に比べて支援が少ないから、もっといろいろやった方が(若者が)戻ってくるのかなと思います」
出生率ワースト2位からの脱却、恒久的な支援なるか
静岡市の出生率は全国の政令市の中で下から2番目。子育てしやすい環境づくりは喫緊の課題です。
<難波市長>
「若い年代層を増やすことをやらないと、人口減少には効かない。やるんだったら恒久的なことをやらないといけない。例えば給食費の無償化は恒久的なことになるので、そういうのはやっぱり気持ちとして変わりますよね。抜本的な改善をしていくのが大事です」
中学校はどうなる? その他の子育て支援は
<植田麻瑚記者>
Q. 今回、小学校は完全無償化となりますが、中学校についてはどうなるんでしょうか?
中学校ではまだ2026年度は実施されず、食材費が値上がりした分を公費で補い、保護者の負担額を据え置く方針です。
難波市長は中学校の給食費無償化に踏み切らなかった理由を「財源的に難しい」と話しました。
ただ今後、国が中学校にも交付金で支援するとした場合は、同じように差額分を市で負担して無償化したいと話しました。
子育て支援ではこのほか、0歳から中学生までの通院費の無償化などに29億3300万円、屋内型の遊び場の整備に5800万円、小児科・産婦人科のオンライン相談サービスの導入に772万円が盛り込まれています。
難波市長の任期は残り1年。今回の予算編成では「積極投資」という言葉で将来にツケを回さないと強調していました。
当初予算案は市議会2月定例会で審議されます。


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