
"なぜここに米農家が?"美容サロン経営から転身した女性 “お米プリン”で挑む農業の未来【現場から、】

プリン祭りに現れた「異業種からコメ生産現場に飛び込んだ女性」
異業種からコメの生産現場に飛び込んだ女性が感じたのは、危うい農業の未来。そこで多くの人に農業の可能性を感じてもらおうと、ユニークな挑戦を始めました。
2026年2月、静岡県富士宮市で開かれた「プリン祭り」。会場には色とりどりのプリンが並び、多くの人でにぎわいました。
一風変わったプリンを販売しているのは米農家の渡邉亜子さん。
渡邊さんは『挑戦し続ける米農家』です。
過去にはオーストラリアで米の魅力を発信したり、ライスバーガーを考案して、賞を受賞したりなど新たな取り組みを通して米や農業の魅力を伝えています。そんな渡邉さんが今回目をつけたのが、富士宮市で開かれるプリン祭りでした。
材料は「牛乳とお米」だけ 決め手は米と米麹で作る甘酒
作っているのはお米から作るプリン。
<富士山白糸ファーム 渡邉亜子さん>
「お米農家でもプリンができるとみんなに見てもらえたら面白いかなと」
主な材料は富士宮産の牛乳とお米だけ。味の決め手になるのがコメと米麹で作るこの甘酒です。
<田島かのん記者>
「甘い!」
<渡邉さん>
「お砂糖入っていないんですよ」
この甘酒と牛乳を混ぜて、冷やし固めて作ったのが、飲むプリン「こめのはなよめ」です。
美容サロン経営から一転、目の当たりにした「農家の激減」
約6年前、美容サロンの経営者から一転、父親が残した田んぼを継いだ渡邉さん。米作りをする中で農家が直面している問題を目の当たりにしました。
<富士山白糸ファーム 渡邉さん>
「周りは年寄りしかいない。そのあとを継いでくれる人もいない」

全国で1965年には480万戸だった米農家は2015年には93万戸。約80%減少しました。コメ農家は年々減り続けています。
<富士山白糸ファーム 渡邉さん>
「自分が携わる前は関心がなかったです。田んぼだけじゃなくてプリン祭りにも米農家が現れる。そういう意外性を感じてもらえたらいいなと思います」
「麹の甘み、さっぱりしている」コメの可能性を追求
イベント当日。この日のために用意したのは約500個のプリン。販売が始まると、店の前にはすぐに行列ができました。
食べた人からは「甘いというよりかはチーズっぽい。おいしい」「麹の甘みを感じ、さっぱりしている」といった声が聞かれました。
コメの可能性を追求する渡邉さんの挑戦、確かな手ごたえを感じています。
<富士山白糸ファーム 渡邉さん>
「お米農家とプリンって結びつかないのでびっくりされる方が多かったです。今まで農業に注目していなかった人にこんなところに米農家がいるんだって少しでも興味を持ってもらえたら」
コメ農家が減り続ける厳しい生産現場ですが、田んぼの外から農業の魅力を伝える新しい挑戦は未来につながります。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA










