2026年3月17日

<社会人野球>WBCブラジル代表・沢山優介(ヤマハ、掛川西高出) メジャーから熱視線も「夢はNPB」都市対抗優勝に照準
メジャーから熱視線
2月16日に日本を離れ、ブラジルでのキャンプを経て米国入りした沢山投手。大会前にアリゾナ州フェニックスでキャンプ中のアスレチックス、レンジャーズとの練習試合に臨んだ。チームは2試合ともコールド負けしたものの、レンジャーズ戦に登板し2回1失点と好投した沢山投手はメジャースカウトの目に留まり、WBC会場では10球団が視察に訪れたという。
「目標はNPB」
今大会を機に、さまざまな方面から熱視線を浴びることになり、「ブラジルは日本に比べて野球はメジャーじゃない中で、頑張ってと応援してくれる人が大勢いて、すごいうれしかった」。社会人野球への関心が高まることも歓迎する。一方、メジャー球団からの注目については至って冷静に受け止めている。
「自分の目標はNPB。それが小さいころからの夢なので」
力勝負では勝てない
普段以上に、変化球を駆使した今大会の投球スタイルについてはこう振り返る。「僕の真っすぐは150出るか出ないか。そのくらいの球速はザラにいます。160キロでもはね返されるのだから、力勝負しても勝てるわけがない。チェンジアップ、カーブ、スライダー、スプリットと変化球を満遍なく使って的を絞らせないようにというのはキャンプからずっとやっていました。全球種ある程度ゾーンに行ってくれたので真っすぐが生きました。チェンジアップはどのカウントからでもゾーンに落とせる自信がありました」

ブラジルチームには、ヤマハOBで、現在ソフトバンクの3軍投手チーフコーチを務めるフェリペ・ナテルさんという心強い存在もいた。各国のパワーヒッターを相手にどう勝負するか、ナテルコーチとも話し合いながら戦略を練ったという。
異なる条件も苦にせず
使用球やストライクゾーン、マウンドの違い、球数制限等、普段とは異なる環境、条件下でも特別ストレスは感じなかったと言う。「ボールは多少(縫い目の)山が少ないなと感じたくらい。そこまで大きな違いはないです。ストライクゾーンはちょっと狭いかなと思いました」。ピッチクロックに関しては社会人では2023年から導入済みとあって「いつも通り」だった。
準備が正しかった
ヤマハの申原直樹監督は、沢山投手の活躍について「取り組んできた準備が正しかったということ。これからに生かしてほしいですね」と努力を労い、今季の飛躍に期待する。沢山投手も「ヤマハにいてもやらなきゃいけない準備だったので、(WBCだけのために)特別なことをしたわけではないですが、今回のような準備をして取り組めばやれるということが分かりました」と自信を付けた。都市対抗優勝に照準
ヤマハは3月19日開幕のJABA東海地区春季大会で今季初の公式戦を迎える。
既に沢山投手の照準は「都市対抗優勝」に切り替わっている。「去年は(エースの佐藤)廉さん頼みになってしまった。今年は自分のおかげで勝ったと言われるような試合をつくれるよう頑張りたい」と決意を示した。
(編集局ニュースセンター・結城啓子)
【取材後記】
ヤマハの元気印、中田悠斗外野手(藤枝明誠高出)は中大出身。一つ年下の後輩に、WBCの日本-ベネズエラ戦で途中出場し、一時勝ち越しの3ランを放った阪神・森下翔太外野手がいました。入学当初から「エグい。こういうヤツがプロに行くんだな」と感じていたそうです。ベネズエラ戦では急きょ巡ってきた出番に結果を出した後輩を「技術もあり、気持ちも強い。ツーストライクと追い込まれていて、あのチェンジアップは初打席では拾えないですよ。すごいの一言です」と絶賛。自身もヤマハ外野手のスタメン争いに向けて「とにかく打つしかない。調子は悪くないので食らい付きながら頑張ります」と意欲を語ってくれました。

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