2026年3月25日

小学生の子どもが簡単に“嘘”をつく。悪意はないかもしれないけれど、平気で嘘をつく子になってほしくない…
Q. 買い置きしておいたアイスがない!誰かが食べたはずなのに、子どもたちは知らないという…
浜松市在住、小4・小6の男の子の母です。子どもたちが同性で年が近いこともあり、仲が良いときも喧嘩するときも、まるで同級生の友だち同士のような関係性だなと思ってみています。そんな息子たちの子育てで気になるのが「嘘をつくこと」です。例えば冷凍庫に1つあったアイスがなくなっていたとき。4人家族で、夫も私も食べていないので、息子たちのどちらかが食べているはずなのですが、2人とも絶対に自分ではないと言って認めません。「怒らないから本当のことを教えて」と言っても、態度はまったく変わりません。
真実はひとつだし、外で平気で嘘をつく子になってほしくないので、素直に認めてほしいのですが、どうしたら、嘘をつかなくなるでしょうか?(相談者:ラムネ)
まずは生成AI(Gemini)に聞いてみました
以下、生成AIの見解!? です。男の子二人兄弟の子育て、賑やかで楽しそうな反面、その「友だちのような距離感」ゆえのチームプレー(?)には手を焼いてしまいますね。アイスの件、まさに「あるある」ですが、お母様としては将来の人間性まで心配になってしまうお気持ち、よくわかります。
でも、安心してください。この時期の「絶対に認めない嘘」は、悪意というよりも「自己防衛」と「兄弟の連帯責任回避」であることがほとんどです。
AI(Gemini)による「嘘への向き合い方」提案
まずは、犯人探しを終わらせ、お母様のイライラを減らす仕組み作りです。■「怒らないから」という魔法を解く
子どもにとって「怒らないから本当のことを言って」は、世界で一番信用できない言葉の一つです(笑)。彼らは、本当のことを言った後の「気まずい空気」や「お説教」も「怒られている」とカウントします。
解決案: 犯人を特定するのを一度やめてみましょう。「誰が食べたかは言わなくていいよ。でも、楽しみにしていたパパやママは悲しいな。次は食べる前に一言聞いてね」と、「罪の追及」ではなく「感情の共有」にシフトします。
■「連帯責任」のシステムを導入する
二人とも認めないなら、「犯人がわからないから、次は二人ともアイスはお預けね」というルールにします。
解決案: これにより、食べた方は「悪いことをした」と自覚し、食べなかった方は「次はあいつに食べさせないようにしよう(見張ろう)」という抑止力が働きます。
■「正直に言えたこと」を過剰に褒める
別の小さなこと(宿題を忘れた、物を壊した等)で正直に言えた時に、「正直に言ってくれてありがとう!お母さん、その勇気がすごく嬉しい!」と大げさに喜びます。「正直=得をする」という成功体験を脳に刻みます。
専門家の意見は?公認心理師の佐藤さんに聞いてみました
育児相談室を運営する傍ら、テレビ・雑誌・WEBなどの各種メディアで子育てに役立つ心理学を発信する、公認心理師の佐藤めぐみさんに聞いてみました。以下、佐藤めぐみさんのコメントです。嘘を認めない子ども達に、お母様は将来の不安を感じています。私の相談室でも、子どもの嘘に関するお悩みは多く、「今の嘘が将来の大きな問題につながらないか」を心配されています。「噓つきは泥棒の始まり」という言葉がよぎってしまうのです。
「とことん問い詰めるべきなのか」「いや、嘘を抱えたまま過ごす後ろめたさを経験すれば、そこから学ぶのではないか」など、考えが右往左往してしまう方も多いと思いますが、この「アイス1本の嘘」のような事例にはどう対応していくのがいいのでしょうか。
AIは『連帯責任』や『感情への訴え』を勧めていますが、私も概ね賛成です。さらに言うならば、以下の視点も大事になるかと思います。
今回の場合、息子さん達のどちらかが1人でこっそりと食べてしまったのか、2人で一緒に食べたのかはわかりません。兄弟仲がいいのもあり、お母様は2人に対し「嘘をつかないで」と訴えていますが、日々の嘘を振り返り、どちらもが嘘をついてしまうのか、もしくはどちらか一方に偏っているのか、ここは気になるところであり、まずはっきり知っておくべき点かと思います。
もし前者のように兄弟で口裏を合わせて嘘をついてしまう場合、嘘へのハードルを下げてしまいかねません。「赤信号みんなで渡れば怖くない」の心理です。罪悪感が希釈されれば、次回の嘘へのハードルを下げることになります。こういう場合、AIが示唆していたような連帯責任は有効でしょう。
後者のように、実際はどちらか一方に嘘が隔たっている場合、連帯責任よりも、その子に目を向けていく必要があるでしょう。子どもがつく嘘は、誰かをだまそうとか欺こうという悪意はなく、基本的には自己防衛(自分はやっていない!)や自己優遇(よくできたよ!)のように、自分をいい方向に守るための嘘がほとんどです。兄弟がいて、1人は嘘をつかないけれど、もう1人は嘘をつきがち、というとき、同じ環境で育てられつつも、何かが違い、嘘が発生していることになります。
「親がその子を責めがちなために、本当のことを言えない」というのは、非常に多いパターンです。叱られる回数が多いほど、嘘が発生しやすいと言っても過言ではないでしょう。過去の経験から、「まずい、ここは逃げねば!」と学習してしまっているため、より嘘が出やすくなってしまっていると言えます。強く叱ることで子どもがすねてしまい、親への愛着やリスペクトが減じてしまえば、嘘をつくことへの躊躇を感じにくくなってしまいますので、叱る場面(=子どもにとっては親が攻め込んでくる場面)の質を振り返ることはマストと言えます。
加えて、正直な行動を意識的に拾い、認め、ほめていく。これはとても重要です。要は、「嘘をつくな」と言われて学ぶのではなく、「正直っていいな」と思うことで学ぶのですね。親は嘘をつかれたこと自体がショックなため、その場で強く反応してしまいがちですが、真実を暴くことが、必ずしも教育的解決とは限りません。あえて騙されたふりをしたり、逃げ道を作ってあげることで、後々「嘘はよくなかった」と反省する子もいます。
小さな嘘すらついたことがない人は世の中にいないでしょうし、成長の中で段々とふさわしい振る舞いを身につけていくので、1つの嘘で大騒ぎする必要はありません。小さい頃は叱られまいと衝動的に嘘をついていた子も、大人になるにつれ「この人を裏切ってはいけない」と相手との信頼関係を重んじた行動が取れるようになっていきます。この過程で大事なのが、やはり親子関係です。少々遠隔的に思われるかもしれませんが、子どもが大好きなパパ・ママでいることも、嘘の抑制になっていくのです。
答えてくれたのは……佐藤めぐみさん
公認心理師|オンライン育児相談室・ポジカフェを運営。英・レスター大学大学院修士課程修了(MSc)。専門は0~10歳のお子さんを持つご家庭向けの行動改善プログラム、認知行動療法ベースの育児ストレスカウンセリング。また、子育て心理学を学ぶ場としてポジ育ラボを主宰。ブログにて毎日の育児に役立つ心理学を発信中。◆ママイロ公式LINEを始めました!静岡での子育てがもっと楽しくなる情報をお届けします!登録はこちら>>>ママイロ公式LINE
◆子育てに関するみなさんのお悩みを募集しています。お気軽にご応募ください!>>>子育てについてのお悩み大募集!(googleフォームが開きます)
家事に仕事に子育てに、毎日忙しいママたちへ。子育て・教育のお悩み相談、子どもと行きたいおすすめグルメやおでかけスポットなど、静岡でのママライフが今よりもっと楽しくなる情報をお届けします。
子育て・教育
お悩み相談










