2026年3月30日

<社会人野球>ヤマハ準備万全でJABA静岡大会へ 直前のオープン戦は6投手完封リレー 新人芹沢は初実戦で1回2K150キロ
佐藤廉、エースの貫禄
昨季の日本選手権優勝の立役者で、最多勝利投手賞に輝いた佐藤廉投手は「1月ごろから(JABA)静岡大会の初戦に合わせるようにと言われてやってきました。良くない日もあるけれど、その中で粘って無失点で抑えるという最低限の仕事をするという感じです」と、どっしり構えている。
18歳芹沢、堂々デビュー
この日、見せ場をつくったのは社会人で実戦初登板の新人左腕、芹沢投手。五回に登板し、先頭を遊ゴロに打ち取ると、続く2人は連続三振。チーム合流2カ月の18歳とは思えない堂々たるマウンドさばきを披露した。
「初めてで緊張して、少し力みがあったんですけど、いい球を投げられたかなと思います。思ったよりストレートが通用したので良かったです」

投じた16球のうち変化球はチェンジアップ、スライダーの2球だけ。直球中心で「しっかり自分の球を投げ込めるように」と思い切り良く腕を振り抜いた。ベース板上でホップするように伸びる直球は150キロをマークし、社会人の打者を押し込んだ。「今日は良かったですけど、コースに投げ分けてないですし、変化球もまだまだなのでもっとレベルアップしたいです」。伸びしろは計り知れない。
実戦投入の狙いは
185センチ、78キロとまだ細身で成長途上。一般的に、高卒選手の1年目は体づくりが中心になるが、九谷青孝投手コーチは「トレーニングだけだとしんどくなり、成長している実感を得られない。モチベーションを高めるためにも、公式戦も含めて、実戦を経験させながら1年間やっていきたいと思ってます。あくまでもけがをさせないという前提なので、次(の登板)は様子を見ながら決めます」と展望を語る。.jpg)
申原直樹監督も「登板した後にボールボーイをやっている姿がうれしそうで、ようやくチームの一員になれたような気がしたんじゃないでしょうか」と、18歳の心情をおもんぱかった。
高須「感覚戻ってきた」
同じく新人の右腕高須投手は、実戦3試合目で社会人のマウンドに慣れてきた様子。この日は八回に登板し1回を11球で右飛、三振、遊ゴロに打ち取り最速は150キロだった。「対バッターの感覚が戻ってきました」

明大4年の昨秋のリーグ戦はけがで登板がなく、ブランクはあったものの、大学3年時から名門のエースとして注目されてきた逸材。静岡高―明大の先輩でもある水野匡貴投手は「高須は最初から慣れてますよ」と大物ぶりを明かす。
2アウト目はフォークで見逃し三振に仕留めるなど「変化球でカウントが取れたり、狙ったところにある程度いってます」との手応えも得た。一方で「真っすぐのいい悪いがはっきりしているので、いいものを増やしていけたら」と丁寧に課題と向き合っている。
梅田「今季で一番」
ここまで調子がいまひとつだった梅田投手も「今季で一番良かったです。暖かくなって体が動いているからですかね」とすっきりとした表情を見せた。
昨秋は日本選手権終了直後の約1カ月間、JABA選抜の一員としてアジアウインターリーグに参加した。その疲労からか、年明けからなかなか状態が上がってこなかったが、ようやく好調時の感覚を取り戻しつつあるようだ。「周りのピッチャーが全員いいので、(自分も)ちゃんと抑えないとという競争心があります。去年は打線に助けてもらったけれど、今年は逆に助けられるように、任されたイニングは最後まで投げ切ります」と力強く宣言した。
(編集局ニュースセンター・結城啓子)
【取材後記】
打線は東海地区春季大会ではチャンスをつくっても無得点に終わるなど、ややつながりを欠いていましたが、この日は主砲・網谷圭将外野手と、故障明けで戦線復帰し、猛アピールを続ける桃谷惟吹外野手に本塁打が飛び出すなど、上向いています。申原監督は「去年のいい時に比べたらまだまだ」と言いますが、外野手のスタメン争いは激しさを増す一方です。

静岡県に関係する野球の話題を中心に、プロから社会人、大学、高校、中学まで幅広く取り上げます。新聞記事とは異なる切り口で、こぼれ話も織り交ぜながらお届けします。時々バレーボールの話題も提供します。最新情報は X(旧Twitter)「しずおか×スポーツ」で。








