2026年5月26日
SBSテレビ LIVEしずおか

5月28日に刷新する「新防災気象情報」何が変わる? ポイントは名称の"わかりやすさ"【わたしの防災】

■現在の防災気象情報の課題

2026年5月28日から内容が大幅に刷新される、「警報」「注意報」といった防災のための気象情報。

現在運用されている「防災気象情報」では、「洪水」「土砂災害」「高潮」などの危険度について気象庁などが発表している情報で、5段階のレベルに分かれています。

災害の危機の度合いを知らせる非常に重要な情報ですが、▼名称がバラバラだったり、▼分野によっては空白の部分があったりして、わかりづらいという指摘がありました。

そこで、5月28日からこの防災気象情報が変わります。ポイントは、「名称のわかりやすさ」です。

■「防災気象情報」刷新のポイント

「河川氾濫」・「大雨」・「土砂災害」・「高潮」の4つの災害について、▼「レベル5●●特別警報」、▼「レベル4●●危険警報」といったように、危険度に応じて、統一感のある名前に変更されました。

そして各市町は、出された防災気象情報などを判断材料に、同じく5段階に分かれた「緊急安全確保」や「避難指示」といった「避難情報」を発表。

防災気象情報の整理によって、避難するタイミングをわかりやすくしたいという狙いもあります。

新しい防災気象情報について、気を付けるべきポイントはなにか、自治体や気象台を取材しました。

■自治体の準備と「防災気象情報」・「避難情報」の違い


「“過去最大級”とも言われる、今回の防災気象情報の刷新。自治体の職員も準備を進めています」

災害対応に関連する静岡市の職員を対象に行われた説明会。危機管理課の職員が新しい防災気象情報が運用された際の職員の配置について共有しました。

<静岡市危機管理課 杉村晃一課長補佐>
「今まで『土砂災害警戒情報』が災害対策本部を設置する基準になっていたが、これが『レベル4土砂災害危険警報』に変わる」

「防災気象情報」が避難行動の目安として出される参考的な情報なのに対し、「避難情報」は直接的に住民に避難を求めるより切迫感のある情報です。

<静岡市危機管理課 杉村課長補佐>
「私たちは、市民の生命・身体・財産を守る責務がある。実際の指標さまざまなものを使っているので、それらを使い範囲をできるだけ絞り、危なそうなところに限って避難情報を発表していきたい」

■「川の氾濫」に関する注意点と対象外の河川

新しい防災気象情報でしっかり把握すべきポイントの一つが、「川の氾濫」についてです。

「河川氾濫」に関する防災気象情報の対象となるのは、国や県が管理する特定の大きな川のみとなっています。静岡県内では、大井川や安倍川、狩野川などの河川が対象となります。

しかし、過去に何度も氾濫を繰り返してきた巴川など、そのほかの河川については、この対象外となります。

気象台は、それぞれの情報の対象を細かく理解するとともに、事前に身近な地域の災害リスクを把握してほしいと呼び掛けています。

<静岡地方気象台 丹羽和彦さん>
「ハザードマップでどんなリスクがあるのかを確認した上で、現象ごとに分かれた情報が発表されるので、それによって行動していただければ」

■特定の大きな川以外の河川の氾濫リスクを把握する方法

では、「特定の大きな川」以外の河川の氾濫リスクは、どのように把握すればいいのでしょうか?

この氾濫リスクは、浸水の危険性などを呼び掛ける「大雨」に関する防災気象情報の中で発表されます。

ただこの情報は市町村単位でしか発表されないので、ハザードマップやリアルタイムの情報を参考に自ら判断する必要もあります。

あくまで避難の目安ではありますが、5段階に分かれた防災気象情報がそれぞれどんな行動をとるべき時に出されるのか、大雨の季節を前にしっかり覚えていただければと思います。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

あなたにおすすめの記事

  • 防災の歴史的な大転換 「新たな防災気象情報」は5段階の警戒レベルで避難を後押し 子どもたちの意見で"言葉"を分かりやすく【わたしの防災】

    防災の歴史的な大転換 「新たな防災気象情報」は5段階の警戒レベルで避難を後押し 子どもたちの意見で"言葉"を分かりやすく【わたしの防災】

    SBSテレビ LIVEしずおか

  • 「いざ起きたときの対応をあらかじめイメージをしておくことが大事」風水害から身を守る 台風6号接近で高まるリスク 新しい防災気象情報を活用し"自分で避難する"意識を【わたしの防災】

    「いざ起きたときの対応をあらかじめイメージをしておくことが大事」風水害から身を守る 台風6号接近で高まるリスク 新しい防災気象情報を活用し"自分で避難する"意識を【わたしの防災】

    SBSテレビ LIVEしずおか

    #沼津市
    #富士宮市
    #富士市
  • 新たな防災気象情報避難行動にどう結び付ける?専門家は「情報との向き合い方」が重要と指摘 注目すべきは「時系列情報」【わたしの防災】

    新たな防災気象情報避難行動にどう結び付ける?専門家は「情報との向き合い方」が重要と指摘 注目すべきは「時系列情報」【わたしの防災】

    SBSテレビ LIVEしずおか

    #沼津市
  • 防災の知見を兼ね備えた気象の専門家「気象防災アドバイザー」とは

    防災の知見を兼ね備えた気象の専門家「気象防災アドバイザー」とは

    SBSラジオ IPPO

    #暮らし
  • あなたの家は大丈夫?住宅地図に土砂災害と浸水・洪水の情報をプラス ハザードマップで大雨に備える【わたしの防災】

    あなたの家は大丈夫?住宅地図に土砂災害と浸水・洪水の情報をプラス ハザードマップで大雨に備える【わたしの防災】

    SBSテレビ LIVEしずおか

    #伊豆
    #西伊豆町
  • 静岡県伊豆に線状降水帯 顕著な大雨に関する気象情報【5日午後2時47分現在】

    静岡県伊豆に線状降水帯 顕著な大雨に関する気象情報【5日午後2時47分現在】

    SBSテレビ LIVEしずおか

  • 「何度も作ることでよりリアルな防災につながる」避難ルートが一目で分かる『逃げ地図』みんなで一緒に作って高める災害への意識【わたしの防災】

    「何度も作ることでよりリアルな防災につながる」避難ルートが一目で分かる『逃げ地図』みんなで一緒に作って高める災害への意識【わたしの防災】

    SBSテレビ LIVEしずおか

    #磐田市
  • 【台風6号】防災システムの切り替え間に合わず... 浜松市などで住民向けの配信 台風接近に職員が「手打ち」で加筆対応

    【台風6号】防災システムの切り替え間に合わず... 浜松市などで住民向けの配信 台風接近に職員が「手打ち」で加筆対応

    SBSテレビ LIVEしずおか

    #浜松市
  • 【大雨に関する気象情報】5月10日にかけて九州南部 近畿 東海 関東南部 伊豆諸島で警報級の大雨となる可能性【24時間降雨シミュレーション】

    【大雨に関する気象情報】5月10日にかけて九州南部 近畿 東海 関東南部 伊豆諸島で警報級の大雨となる可能性【24時間降雨シミュレーション】

    SBSテレビ LIVEしずおか

  • 「警報が出たら火の粉が飛ぶような行為は禁止」山火事を防ぐ"新情報" 林野火災注意報と林野火災警報 違反者には罰則も【わたしの防災】

    「警報が出たら火の粉が飛ぶような行為は禁止」山火事を防ぐ"新情報" 林野火災注意報と林野火災警報 違反者には罰則も【わたしの防災】

    SBSテレビ LIVEしずおか

    #静岡市
    #御前崎市
    #島田市
    #藤枝市