
「4000円はあり」「比較的わかりやすい」富士山の静岡県側"登山規制元年"新たな夏山シーズン始まる 【富士登山シン時代】

富士山の静岡県側にある3つの登山ルートが7月10日、開通しました。2025年から新たな登山規制として1人4000円の入山料を徴収し、登山者に事前登録を義務付けています。
<東部総局 竹川知佳記者>
「須走口五合目です。午前9時になり、通行止めが解除されました。静岡県側の登山シーズンが始まります。待ちわびた登山客が次々と登って行きます」
いよいよ始まった富士山の夏山シーズン。
<登山客>
Q.初めての富士山は?
「楽しみだよね。やっぱ山小屋ですよね。上から景色を見るのが楽しみです」
富士山須走口五合目にある古御嶽神社では観光関係者など60人が夏山シーズンの開幕にあわせ登山客の安全を祈願しました。
午前9時、静岡県側の3つの登山ルートが開通。待ちかねた登山客が次々と山頂を目指しました。
<中井秀カメラマン>
「現在10時34分、9合目の上空です。多くの登山客が山頂を目指しています」
2025年の富士登山、静岡県側では登山者に事前登録を義務づけ、山梨県と足並みを揃え入山料として1人4000円を徴収する新たな登山規制を導入しました。
<係員>
「昼間、日帰りですか」
<登山客>
「はい」
<係員>
「はいOKです」
「はいこちら(入山証のリストバンド)」
事前登録や入山料の支払いが済んだ人に発行される「入山証」の2次元コード提示すれば、リストバンドを手首に巻いて登り始めます。
<岐阜県からの登山客>
「(入山料)4000円は高いようで、それくらいしないと、変な人が来てしまう。私はこれはあり」
Q. 手続き的には?
「比較的わかりやすい。PCでやったけど、特に迷うことなく、問合せすることなくできました」
事前登録してきた人たちの受付はかなりスムーズでした。
<係員>
「事前登録されてますか?」
<登山客>
「いや、してない」
<係員>
「こちらにお願いできますか」
一方、事前登録していない人は安全登山のルールなどを登り始める前に学習を済ませてから入山証のリストバンドを受け取ります。この事前学習は静岡県独自の取り組みです。
<登山客>
「山の電波が弱すぎて、なかなか読み込めません」
「辛いね」
「早く行きたいね」
7月10日に登録したグループの中には携帯電話の電波が受からず認証ができないため五合目で足止めとなったグループもありました。
<竹川記者>
「午後2時になりました。この時間からの入山には、山小屋への宿泊予約が必要です。」
無謀な「弾丸登山」や遭難を防ぐため午後2時から翌日の午前3時までの入山者には山小屋への宿泊予約が実施されました。須走口では宿泊予約のない登山客はいなかったということです。
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