
令和に進化!静岡銘菓「8の字」廃業の危機を救ったのは異業種の情熱 伝統の味と進化の舞台裏【しずおか産】

進化を続ける静岡銘菓「8の字」
JR静岡駅で観光客を迎える看板。静岡市民におなじみの銘菓「8の字」です。
2026年は令和8年。今回の「しずおか産」は、「8」の形をした末広がりの静岡銘菓「8の字」です。このロングセラーは、いまも進化を続けています。

8の字を開発したのは100年以上の歴史を持つ老舗菓子メーカー・カクゼン桑名屋ですが、令和に入って大きな転換期を迎えました。
「ここが直売所になっているんですか」
<静パック 事業本部長 茂原智咲さん>
「前は駅南にあったのですが」
<杉本キャスター>
「どうしてこちらに移動したのですか?」
<茂原さん>
「実は2019年(令和元年)に先代の社長が後継者不足と機械の老朽化で、8の字をやめようかという話があったんです。その時にどこかでやれるところがないかなという相談があり、弊社(静パック)と1年くらいかけて『同じ味が出るのであれば事業継承してあげるよ』と」
8の字をめぐっては、実は一度その歴史に幕を下ろそうという話があったそうです。
現在は、主に食品のパック詰めなどを手掛ける「静パック」が事業を継承し、8の字の味を守り続けています。
「めがね」から"縁起のいい"「8の字」へ
<杉本キャスター>
「工場の中はすでに甘い香りがしていますね。すごい!見てください。8という字がかたどられていますよ。思ったよりも小さいですね」

<カクゼン桑名屋 事業本部長 茂原智咲さん>
「焼くことによってふっくら大きくなるんですね」
<杉本キャスター>
「8の字という名前はどういう由来なんですか?」
<茂原さん>
「もともとは今より形が大きくて『めがね』という名前で販売していました。昭和になってから、縦にしたら『8』じゃないかということで、末広がりで縁起がいいので『8の字』という名に変わりました」
熱風のオーブンで焼いていきます。
<杉本キャスター>
「さっきよりふっくらパンみたいに膨れ上がってきているのが分かりますよ」
<事業本部長 茂原さん>
「回転することによって隅々まで熱風が行き届いてふっくらと仕上がる」
15分程で焼きあがります。
<杉本キャスター>
「すごい!こんがり色付いてますね」
小麦粉、砂糖、卵を使った昔ながらの焼き菓子です。特別に出来立てを頂きました。
<杉本アナ>
「温かい、いただきます。ザックザク、柔らかい甘さが広がって優しい甘み、素材の味がすごく広がります。おいしくて全部なくなっちゃいそうです」
令和の進化は「8種類」 若手社員が挑むパッケージデザイン
事業継承してから開発はスピードアップ。いまは「8種類」の味が楽しめます。
<杉本キャスター>
「8の字だけに8種類という感じなんですね」
<カクゼン桑名屋 山田静江さん>
「ひとつだけではなく買い物をする時に選べる楽しみがあると思うんです。気になる味を手にとってもらえればいいかな」
子どもに人気の「いちご味」。
<杉本キャスター>
「プレーンの優しいお砂糖の甘みにちょっと酸味がかった甘さいちごのフルーティーさが加わってこれまた美味しい」
こちらは冬季限定の「ゆず」。パッケージ制作は、若い社員が「挑戦してみたい」と名乗りをあげました。
冬季限定の「ゆず」などバリエーションも豊富です。パッケージ制作は、若い社員が「挑戦してみたい」と名乗りを上げました。

<静パック 矢野日奈子さん>
「専門学校でデザインを専攻してきました。明治から続いているお菓子なので、これからもっといろいろな人にデザインを通して知ってもらえるように頑張りたい」
<杉本キャスター>
「本当に幅広い人たちの意見と思いが詰まっているんですね」
<静パック 茂原さん>
「色々な種類にチャレンジをしながら、もっと静岡県民のみならず他の県民の方にも知って頂く努力をしながら、もっと50年、100年愛されるようなお菓子にしたいと思います」
同じ味を出せるならという条件で試行錯誤を繰り返し、完成まで半年はかかったそうです。
存続の危機を乗り越え、いまも多くの人の努力の結晶で形になる「8の字」。縁起の良いお菓子で、令和8年も元気に過ごせそうです。
【店情報】
住所:静岡市駿河区中原713
電話:054-285-7668
直売所営業時間:平日8:30~17:00 土日祝休み
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