
【静岡7区】学びの場をどう守る? 全校生徒が最大700人が現在43人に... 少子化が進む“日本の縮図”【衆議院選挙2026】

衆院選の静岡県内8つの選挙区の争点を深掘りする企画、今回は静岡7区をお伝えします。浜松市浜名区や湖西市などを選挙区とする静岡7区には、国民民主党の新人・北野谷富子候補、参政党の新人・袴田サヤカ候補、自民党の前職・城内実候補の3人が立候補しています。
地域に4つあった小学校 わずか1校に
住宅街から小さな集落までを抱え「日本の縮図」といわれる静岡7区。中でも中山間地ではいま、子どもたちの学び場がピンチを迎えています。
浜松市の最も北に位置する天竜区水窪町。正月にあわせて行われた「はたちの集い」には、2026年は6人が参加しました。
みな、進学や就職で水窪を離れていますが、晴れの日にふるさとへと戻ってきました。
<新成人>
「地元ではたちの集いができて、地域の方も来てくれたのですごくうれしいし、ここでできて幸せ」
「はたちになりました!」
この水窪の成人式、ひと昔前は参加者が200人を超えたといいます。かつて林業などで栄えた天竜区。いま過疎化に歯止めがかかりません。

特に顕著なのが少子化です。ここ10年間で小・中学生の数は3割近く減りました。水窪の隣・佐久間町では、20年前には地域に4つあった小学校がいまはわずか1校です。
「最大で700人を超えていた」全校生徒43人の高校、抱える危機感
町から学校がなくなっていく。地域唯一の高校佐久間分校もひとごとではありません。
<浜松湖北高校佐久間分校 橋本徳一副校長>
「第1期卒業生のアルバムです」
Q. 生徒の数が多いですね
「最大で全校生徒が700人を超えていた」
現在の生徒数は43人。静岡県内で最も人数の少ない高校となりました。これまで幾度も存続のピンチがありました。
<生徒>
Q. なぜ佐久間分校を選んだ?
「中学の時、一度は(佐久間を)出ようかと迷ったが、この地に生まれたからには地域を盛り上げたいと思って選んだ」
「先生一人ひとりの手厚い指導であったり、大学進学を考えていたので佐久間を選んだ」
そこで高校では地元の小・中学校と連携してさまざまな交流を深めているほか、全国からの生徒募集を始めたり、浜松市が下宿先の確保などに予算を付けたりして、地域全体で学びの場を守ろうと知恵を絞り続けています。
<浜松湖北高校佐久間分校 橋本副校長>
「選択肢の一つとしての佐久間分校がこの地にあるということは非常に大きな意味がある。それがなくなるということは、生徒や保護者の生活が変わってしまう不安がある地域だということ」
学び場がピンチ 候補者3人の主張は
浜松市では新たな中山間地域の振興計画に初めて「子育てができる環境づくり」を加えるなど、子育て環境の充実がこの地域の喫緊の課題です。
3人の候補者は、どのような意見を持っているのでしょうか。
<国民・北野谷富子候補>
「中山間地に住む人を増やすより、まずは関係人口を増やしながら、どうやって(学校を)維持していくか。県立でやっていくことが正しいのか、市や組合立など手法を変えていくことも検討している。小さな町にとって学校はシンボル的な存在、そこをしっかり維持していくのが政治の役割」
<参政・袴田サヤカ候補>
「子どもの数が減っているということは、そこに住んでいる夫婦の数が減っているということ。第一次産業に従事する人の収入を確保し、準公務員化することを公約に掲げている。収入が確保されれば、山間地に住む人も増えてくる。そうすればそこで子どもも育てられる」
<自民・城内実候補>
「若い人が中山間地域に定着するためには職場があること、医療機関があること、できれば子どもたちの小学校があることに尽きる。そのためにもミクロのこともしっかりやるとともに、マクロとして所得、手取りを増やす」
北野谷候補は、「学校は小さな町にとってシンボル的存在。まずは地域と関わる人を増やしたうえで学校の運営手法についても再検討する」
袴田候補は、「第一次産業に従事する人の収入確保と準公務員化で、中山間地の人口を増やすことで学校を維持していく」
城内候補は、「学校は若年層が移住するうえで、職場、医療機関とともに欠かせないもの。手取りを増やすことで中山間地での暮らしを持続可能なものにする」
と主張しています。
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