
松崎町で愛されて60年 手作りさつま揚げの名店「はやま」が長期休業を乗り越え待望の営業再開【愛されごはん】

伝統の味が戻ったなまこ壁の町
今回は伊豆半島の南端・松崎町の手作りさつま揚げの名店を紹介します。2025年6月から長期の休業をしていましたが、2026年2月から販売が再開し、常連客が待ちわびていた味が戻ってきました。
伊豆半島の西海岸、なまこ壁の建物が今でも残る松崎町。松崎町で「はんぺん」と言えば、地元の人は「さつまあげのはやま」だと言います。観光客も立ち寄る名店です。
<客>
Q. いかがですか?
「揚げたてでおいしいです。揚げたてはなかなか食べられないもんね」
昭和38年製、御影石の石臼が守る魚のうまみ
さつま揚げを作るのは、店主の端山智充さんです。
「はやま」のさつま揚げは、約60年前に端山さんの両親が親族の水産会社で製造していたのが始まりで、その水産会社の廃業に伴い、製造販売を引き継ぎました。
昭和38年製の御影石の石臼がはやまのさつま揚げの食感を引き出します。
<さつまあげのはやま 端山智充さん>
「(すり身の)温度を上げないために冷たいまま維持するという形で昔から使われています」
御影石は摩擦熱が起きにくく、すり身の余計な熱を奪ってくれます。
すり身は10℃を超えると弾力を失うため、温度計で確認し、触れて練り具合を調整します。
形を整え、きつね色に揚げればもちっとした弾力と魚のうま味が凝縮した60年以上愛されるさつま揚げになります。
苦難の休業期間を支えた地元の声
そんな「はやま」ですが、2025年6月に智充さんが体調を崩し、長期の休業を余儀なくされました。リハビリは順調でしたが、店を半年以上開けられませんでした。
そんな中、再開を後押ししてくれたのがお客さんの声でした。
<さつまあげのはやま 端山さん>
「普通に外を歩いていた人が『(店は)やったの?』『やってるの?』という話をしてくれると『もうちょっと待っててください』という形で声掛けはしてますね」
店は2月から再開。週末だけの営業となりましたが、常連客にとっては待望のリスタートです。
<常連客>
「普段やっているお店が閉まってて半年近かったので、私も禁断症状というか食べたい意欲があって、やっと再開していただいので本当に良かったです」

新商品も作りました。サクラエビにコーン紅ショウガとキクラゲ黒コショウを混ぜた5種類の平天です。再開を待っていてくれたお客さまへの感謝を形にしました。
感謝を込めた新商品の展開と新たなスタート
<さつまあげのはやま 端山さん>
「もう一度考え直して1から、0からスタートするというのが新鮮で今までなかったことです。変わらず『はやまのはんぺん』を食べていただければと思います」
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