
花粉症解決の「希望の光」!? 無花粉スギの新品種"澄み風"開発 成長も早く林業の優良品種に認定

花粉症から国民救う「希望の光」
国民病ともいえる花粉症ですが、対策として期待のかかる「無花粉スギ」の新たな品種を磐田市内の大学と県などが開発しました。成長の早さなど、林業で求められる強みも備えていて、国も期待を寄せています。
<10代女性>
「今年かなりひどくて、鼻水がひどいので、ずっと鼻かんでてティッシュ箱1日で3箱ぐらい使って親に怒られました」
<2026年初めて花粉症を経験した人>
「花粉症のつらさを知りました」
多くの人を悩ませ続ける花粉症。この問題を根本から覆すかもしれない「希望の光」が、静岡県島田市内の国有地で開発されました。
新品種「澄み風」
<県立農林環境専門職大学 平岡裕一郎准教授>
「『澄み風』と名前を付けたものなんですけども、ここの試験地のなかに同じクローンが4本入っているなかの1本です」
磐田市の県立農林環境専門職大学や、県の農林技術研究所などが開発したのは、無花粉スギの新たな品種「澄み風」です。
<平岡准教授>
「雄花はほかのスギと同じようにつくのですが、中に花粉がないということで、無花粉スギということです」
新品種の「澄み風」は、花粉を作らない遺伝子を持つ個体同士を人工交配させた無花粉スギ約500本のなかから選抜されました。
<学生として選抜に携わった粂田結衣さん(3月に卒業)>
「花粉症って社会問題になっていて、それが根本的に解消される手立てを自分が手伝えるという部分では、成果を出せたことはうれしく思っています」
林業の「優良品種」としても高い評価
花粉の出ない「澄み風」は、木材として見たときも注目すべき点があります。大学と県の調査によると、他の無花粉スギに比べ、成長のスピードが「1割以上」も早く、太く育つことが分かっています。さらに、「まっすぐ伸びる性質」や「材質」も欠点がなく、2026年2月、国の研究機関から「優良品種」としての認定を受けました。
<平岡准教授>
「我々が枝を切って、実際に再増殖、再クローン化した後なんですけど、このように枝をとって土に刺せばスギは簡単に根が出る。特に澄み風はその発根性に優れている」
林業の維持と花粉問題の解決を両立
すでに「澄み風」の枝から苗木を育てていて、今後も無花粉スギの発展に向け研究を進めるといいます。
<平岡准教授>
「スギというのは日本の林業において非常に重要な樹種です。スギの林業を維持しながら、問題となる花粉を根本的に、究極的に解決できるという方法ではないかなと考えています」
静岡県内で生まれた無花粉スギの「澄み風」。社会問題の解決に向けた挑戦は、これからも続きます。
「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA










