2024年5月23日

【第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」】浜口タカシの足音が聞こえる
横浜美術館に展示された、旧伊豆長岡町出身の写真家・浜口タカシ(1931~2018年)による1960年代後半の新左翼学生運動、本土復帰目前の70年代初頭の沖縄を捉えたモノクロ作品から、得も言われぬ妖気が立ち上っている。機動隊に火炎瓶を投げつける学生。立ち上る炎。文字だらけの中大壁新聞。大学名に"赤字"が入った横浜国大正門。どれも被写体までの距離が近い。写真家が一歩踏み込んでいる。その足音が聞こえる。(は)
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