
リニア工事めぐり静岡県と大井川流域市町が意見交換 水の補償について県が方針示す

リニア新幹線の工事を巡り鈴木康友知事と大井川流域の市長・町長との意見交換会が開かれ、静岡県は、工事により大井川の水に影響が出た場合の補償についての方針を示しました。
<鈴木康友静岡県知事>
「水資源に関する対話項目が専門部会で終了したということで、1つの区切りがついた。そろそろ補償につきましてJR東海や国と協議を進めていきたい」
県庁で開かれた鈴木知事と大井川流域の8市2町の首長との意見交換会では、工事により大井川の水利用に影響が出た場合の補償について協議しました。
リニア工事を巡っては2025年6月に県の専門部会で水資源に関する対話が完了しました。
意見交換会では、県が、補償について、▼請求の期限や限度を定めないことや▼立証の責任はJR東海が負うこと▼国が関与する形のモニタリング体制で管理していくという3つの方針を示しました。この方針について、大井川流域の自治体は「おおむね賛同した」ということです。
<島田市 染谷絹代市長>
「補償の期間、請求の期限、対象の期間でありますとか。我々が安心できるような文言で盛り込んでいただきたい旨の話をした」
<鈴木知事>
「大枠の合意はいただいたと思いますので、今後はJR東海あるいは国のしかるべき方とお話をしていくことになろうかと思う」
県は、補償についてJR東海と合意をする中で国にも関与を求めていく考えです。


「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA
あなたにおすすめの記事
参加住民は700人以上…リニア工事めぐりJR東海が大井川流域市町での住民説明会 丹羽俊介社長「大変、有意義」
「さらに議論 非常に重要な1年に」山梨県境のリニア工事に伴う水対策 静岡・大井川利水関係協議会が了承
「これで終わりということはございません」JR東海の大井川流域住民説明会 社長が手応えを報告...今後も説明の場を設ける考え示す
【リニア中央新幹線の工事と水問題】岐阜県瑞浪市の井戸水位低下が大井川の水問題に与える影響は?静岡県知事選で生じた変化とは?静岡新聞論説委員長が解説します!
#暮らし#静岡市#島田市「水の問題をカバーできていない」リニア新幹線の工事めぐり…静岡県の専門部会での対話完了の撤回求める 市民団体が県に対して
リニア工事巡りJR東海が大井川上流11の沢で調査実施へ 工事に伴う生物などへの影響を議論する静岡県の専門部会
静岡市と静岡県の調査が重複 委員から「調整を求める」意見 リニア工事に伴うJR東海の環境対策を確認する国のモニタリング会議
リニア工事「水資源」の対話終了に委員から評価の声 国のモニタリング会議