
「このままではなくもっと進んで法改正を進めてもらいたい」再審制度の見直しに向けた刑事訴訟法の改正案 国会で本格審議始まる 袴田巖さんの姉、ひで子さんも傍聴

裁判のやり直しについて定めた再審制度を見直すための刑事訴訟法の改正案をめぐり、5月27日から国会で本格的な審議が始まりました。午前中は袴田巖さんの姉、ひで子さんも傍聴しました。
再審で無罪となった袴田巖さんの姉、ひで子さんが傍聴したのは衆議院の法務委員会です。
<自民党・稲田朋美衆院議員>
「本改正によって冤罪被害者の救済は前進する冤罪被害者の利益に資する方向での法解釈、運用が行われるという確認をしたいと思います」
<平口洋 法務大臣>
「制度の趣旨や内容を十分に周知し、適正な運用の確保に努めていきたい」
委員会は午前9時から始まり、再審開始の決定後の検察官による「抗告」を原則禁止にする政府案と全面禁止とする野党案があわせて審議されました。
自民党の稲田朋美議員は「抗告の繰り返しによって国家による重大な人権侵害が生じている」と指摘し、法改正によって冤罪被害者の利益になる運用を求めました。ひで子さんは2時間ほど審議の様子を傍聴しました。
<袴田ひで子さん>
「稲田さんが私の思ってることを全部言ってくれた。ありがたいと思っております。このままではなくてもっと進んで、法改正を進めてもらいたい」
また、27日の審議では証拠開示をめぐる「目的外使用の禁止規定」も焦点のひとつになりました。袴田さんの裁判では、開示証拠のカラー写真が広く共有され、検証されたことが再審無罪につながっていて、法務省の刑事局長は委員会で、開示証拠に基づく実験は「目的外使用」にはあたらないという認識を示しました。
「目的外使用の禁止」について袴田さんの弁護団は、ほかの再審請求事件への影響を懸念します。
<袴田さんの弁護団 小川秀世弁護士>
「自分たちの成果である証拠も全部コントロールしようとする、そういう意図が本当よく分かる。今回の法改正は全部検察官のための法改正みたいなふうに私なんかには思える」
不当に苦しむ人をこれ以上生み出さない実効性のある制度にできるのか。今後の国会論戦が注目されます。
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