2023年11月2日

新そばシーズン！静岡・焼津・藤枝でそば好きが通う旨い店5選

風味や香りが強い個性的な在来種の異なる味わいを楽しむ

秋は新そばの季節。ふわっと鼻に抜ける香りやのど越し、ほのかな甘みを楽しめるこの時期、各店で貼られる「新そば」の文字に、心躍る人も多いのでは。

そこで中部地区では、風味と香りが強い在来種のそばを打つアットエス編集部が推す店と、口コミで高評価の店を厳選しました。そば通をうならせるこだわりそばのさわやかな色合いと風味、のど越しをご堪能あれ。

手打ち蕎麦たがた（静岡市）

品種改良されていない在来種で、風味豊かなそばを打つ店が2023年春、1階を高級感ある空間にリニューアル。見せるそば打ち台を設け、17時半からうんちくを聞きながらそば打ちを鑑賞するライブ「そば劇場」の演出を加えました。地元産食材をふんだんに使用した酒肴をつまみながら、日本酒をちびりちびりと呑み、締めに旨いそばをたぐる、そんな粋な大人の楽しみ方を満喫してください。

＜DATA＞
■手打ち蕎麦たがた
住所：静岡市葵区常磐町2-6-7
電話：054-250-8555

おそばめぐり庵（藤枝市）

日本各地から希少な国産在来種を自家製粉している店主の久保田泰行さんは「小粒でありながらも個性的で、風味香りが優れているのが特徴」と言います。昨年まで蓮華寺池公園のほとりで営業していましたが2023年8月、緑豊かな瀬戸谷エリアへ移転。新天地では用宗にあった元「IYAU」の料理人・村松大樹さんが仲間に加わり、瀬戸谷の美しい水を使ったそばとともに、季節が香る料理を堪能できます。

＜DATA＞
■めぐり庵
住所：藤枝市本郷3308
電話：070-1627-8080

笊蕎麦つど野（静岡市）

安倍奥の静かな山あいにありながら、「そば好きなら一度は出かけたい」と足を運ぶ人が多い名店。そば本来の香りや風味を味わってほしいという店主の岩崎太嗣さんの思いから、メニューはざるそばの「もり」のみ。国内の厳選した玄そばを石臼でていねいに挽き、毎朝丹念に打った淡いうぐいす色のそばはコシがあり、そばの風味がふくよかに口の中に広がります。

＜DATA＞
■笊蕎麦つど野
住所：静岡市葵区津渡野514-2
電話：054-294-1005

蕎麦屋神楽静岡インター店（静岡市）

中部地区を中心に7店を展開している「蕎麦屋神楽」の静岡インター店が2022年11月、新店舗を構え移転オープン。歩留まり（粒から製粉できる粉の割合）40％以下の石臼挽き自家製粉で、そばの実の上質な部分のみ抽出し使用しています。お酒で例えるなら大吟醸と同等以上。名わき役と言っていい優しくライトな食感の天ぷらも好評です。子ども連れにうれしい座敷席や個室もあり、ゆったりと過ごせます。

＜DATA＞
■蕎麦屋神楽静岡インター店
住所：静岡市駿河区中野新田173-1
電話：054-288-5752

そば屋案山棒（焼津市）

JR西焼津駅から徒歩約20分の住宅街地にある、ギャラリーを併設した隠れ家のような店。福井県の在来種と北海道の蘭越（らんこし）産玄そばを石臼挽きで自家製粉し、手打ちで製麺。二八のせいろ、太打ちの田舎そば、在来種の十割そば、ユニークな変わりそばも揃います。そば店では珍しく、早朝7時から本格的な手打ちそばをワンコインで味わえるとあって、そば好きに好評です。一品料理も充実しています。

＜DATA＞
■そば屋案山棒（あんさんぼう）
住所：焼津市大住99
電話：054-627-7222