2023年12月8日
静岡新聞教育文化部

【SPACの「お艶の恋」】たきいみきさん、谷崎原作と相性良し

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、12月7日に静岡市駿河区の静岡芸術劇場で行われた静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「お艶の恋」。谷崎潤一郎原作、演出は石神夏希さん。9、10の両日も静岡芸術劇場で公演。午後2時開演。

1915年のベストセラー「お艶殺し」を演劇化。舞台には熱帯の植物が葉を茂らせ、中央には小舟が。芸術劇場に「水辺」が出現。原作の登場人物お艶、新助、徳兵衛らが「魂」となって現世の役者に自分たちを演じさせる。客席は「セリフを口にする役者」ではなく、終始「状況を説明する役者」を目撃する。実に得難い体験。ことし同じ谷崎原作「刺青」の一人芝居が強烈な印象を残したたきいみきさんが、今回は男役。無限の引き出しを感じる。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

県内アートさんぽ
エンタメ
おでかけ
静岡市

あなたにおすすめの記事

  • 【SPACの「ばらの騎士」】  三島市ゆかりの「あの曲」も

    【SPACの「ばらの騎士」】 三島市ゆかりの「あの曲」も

    静岡新聞教育文化部

    #エンタメ
    #おでかけ
    #県内アートさんぽ
    #静岡市
  • 【たきいとやまだの会vol.1】 動悸がおさまらない

    【たきいとやまだの会vol.1】 動悸がおさまらない

    静岡新聞教育文化部

    #県内アートさんぽ
    #エンタメ
    #静岡市
  • 【SPACの「うなぎの回遊 Eel Migration」(仮題)オープンスタジオ】 完成までの「途中経過」をあえて見せる。SPACの新しい挑戦。ブラジル系住民との対話を通じて創作

    【SPACの「うなぎの回遊 Eel Migration」(仮題)オープンスタジオ】 完成までの「途中経過」をあえて見せる。SPACの新しい挑戦。ブラジル系住民との対話を通じて創作

    論説委員しずおか文化談話室

    #おでかけ
    #エンタメ
    #浜松市
    #静岡市
    #湖西市
    #静岡市駿河区
  • 【SPACの「伊豆の踊子」】 芸術劇場で四つ打ち

    【SPACの「伊豆の踊子」】 芸術劇場で四つ打ち

    静岡新聞教育文化部

    #県内アートさんぽ
    #エンタメ
    #おでかけ
    #伊豆
    #浜松市
    #静岡市
    #沼津市
    #下田市
    #伊豆の国市
  • 【SPAC、鳥の劇場共同制作「友達」】 「静岡新聞を広げる」行為が示すもの

    【SPAC、鳥の劇場共同制作「友達」】 「静岡新聞を広げる」行為が示すもの

    静岡新聞教育文化部

    #県内アートさんぽ
    #エンタメ
    #おでかけ
    #静岡市
  • ​【SPACの「イナバとナバホの白兎」】 せりふに感じたビート

    ​【SPACの「イナバとナバホの白兎」】 せりふに感じたビート

    論説委員しずおか文化談話室

    #おでかけ
    #エンタメ
    #浜松市
    #静岡市
    #沼津市
  • 【SPAC「白狐伝」のプレパフォーマンス】 言葉と体で伝えたいものがある

    【SPAC「白狐伝」のプレパフォーマンス】 言葉と体で伝えたいものがある

    静岡新聞教育文化部

    #県内アートさんぽ
    #エンタメ
    #静岡市
  • 【SPACの「メナム河の日本人」】 タイ・アユタヤ王宮内の権力闘争。山田長政の野望は達成なるか

    【SPACの「メナム河の日本人」】 タイ・アユタヤ王宮内の権力闘争。山田長政の野望は達成なるか

    論説委員しずおか文化談話室

    #おでかけ,エンタメ
    #静岡市
  • 【SPACの「象」】 「被爆者」というベールが徐々に取り払われていく

    【SPACの「象」】 「被爆者」というベールが徐々に取り払われていく

    論説委員しずおか文化談話室

    #エンタメ
    #おでかけ
    #静岡市
  • 【SPACのプレス発表会】 ゴールデンウイークは「PLAY!WEEK」。社会に「しみ出す」演劇を

    【SPACのプレス発表会】 ゴールデンウイークは「PLAY!WEEK」。社会に「しみ出す」演劇を

    論説委員しずおか文化談話室

    #おでかけ
    #エンタメ
    #静岡市