2024年8月26日

【ふじのくに地球環境史ミュージアムの「白簱史朗南アルプス写真展」展】 山岳の「魔力」を浴びた

白簱史朗(1933~2019年)と言えば、「山岳写真」というジャンルを確立した写真家。南アルプスでの撮影をライフワークとしていた。静岡市で日々生活する者として、同じ「静岡市」の未知の一面を知らされた思いだ。
薄黄色からオレンジ、緑にグラデーションで移り変わる百間洞源頭(ひゃっけんぼらげんとう)から見える紅葉の斜面は絵の具で色を塗ったかのように鮮やか。三伏峠から冬の塩見岳を望む朝の風景は、前夜降った雪を照らす朝日の「熱」が伝わる。
標高3000メートル級の山岳だけが持つ「磁場」「吸引力」を存分に感じ取った。それは「魔力」とも言えるものだろう。(は)
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■ふじのくに地球環境史ミュージアム
住所:静岡市駿河区大谷5762
開館:午前10時~午後5時半(月曜休館)
料金(当日):一般300円、70歳以上と大学生以下無料
会期:11月10日まで
静岡新聞の論説委員が、静岡県に関係する文化芸術、ポップカルチャーをキュレーション。ショートレビュー、表現者へのインタビューを通じて、アートを巡る対話の糸口をつくります。
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