2025年8月2日

【美和街道周辺トピックス】足久保でハワイを感じるマルシェ/命を守るしずはた山岳救助隊の活動
足久保がハワイに?『あしくぼALOHA SUNDAY』
新光明寺の境内で毎年秋に行われている、ハワイの雰囲気を感じられるマルシェイベント。
様々なお店が並ぶ、のんびりとしたアットホームなイベント。
「チャレンジの場として、新しいことを始めたい人に気軽に出店してもらえたら」とイベント発案者の水上さんは話します。
イベントの発案者である『ohana photoworks』の水上さんは、以前ハワイに住んでいたことがあり、嫁ぎ先の足久保に住みだしてから、この地の山の深さやゆったりとした雰囲気がハワイにそっくりだと感じていたそう。そこでハワイと地域の個店とをつなぐイベントができたらと、『あしくぼALOHA SUNDAY』の開催を企画した。
モデルとなったのは、ハワイのカウアイ島で行われていた地域のマルシェ。地元の方が集まるようなアットホームな空気感だったそうで、『あしくぼALOHA SUNDAY』でも現地と同じ、親しみやすく温かい雰囲気を大切にしている。
現在イベントは、水上さんのほかにも足久保でお店を営む友人数名が集まり、『あしくぼALOHAプロジェクト』として運営を行っている。
昨年は小雨だったが、1,000人近くが集まるほどの盛況ぶりだった。
今年は10月19日(日)に開催予定。今後の情報はInstagram『ashikubo_aloha』で随時発信していくそうだ。
登山者の命を守る『しずはた山岳救助隊』

新静岡ICの近くにある『千代田消防署しずはた出張所』には、静岡市消防局管内(静岡市、島田市、牧之原市、吉田町、川根本町)唯一の山岳救助隊が置かれている。
発足は平成3年4月1日。週休2日制導入の影響で第2次登山ブームが起こった際、中高年を中心に登山者が増え山岳事故も増加したことから、安倍山系や南アルプスを抱える静岡市消防本部(当時)では、全国的にも珍しかった消防機関の山岳専門部隊をつくった。
初めは各消防署に隊員を分散配置していたが、平成24年4月1日の『しずはた出張所』の開所に伴い、隊員をこの地にまとめて配置することで、救助要請に迅速に対応できるような態勢に改編した。
現在こちらには隊員19名が所属し、日勤隊長1名と6名×3個班が交代制で勤務している。通常時は、消防隊の業務を行っており、山岳救助事案が発生した際に山岳救助隊としての活動を行うため、日常的に両方の訓練を行っているそうだ。
山岳救助隊としては春山・夏山・冬山それぞれの宿泊を伴う訓練や、沢のぼり訓練、夜間の野営訓練などその内容は多岐にわたる。
滑落、転倒、道迷い、疲労、病気など、様々な救助要請に対して、陸路やヘリで出勤し数時間かけて担架や要救助者を背負って救助したり、発生場所や天候を考慮しつつ警察とも連携を図りながら捜索・救助活動を行っているという。
夏山シーズンで登山者が増える8月。自ら事故防止に努めるとともに、楽しく登山ができるのは、彼らのような存在に守られているからだと改めて肝に銘じておきたい。
山岳救助隊のリュックの中身

水や食料、テント、救急セット、衛星携帯・無線、救助資機材、地図とコンパスなどが入っており重さは約20kg。腰にはハーネスを装着し、ロープ降下や自己確保用として使用している。
事故に遭わないためのチェックリスト
事前準備
□登山計画書の提出(登山届)□体力に合った山・ルート選び
□気象情報の確認
□装備の点検と準備
登山中
□早出・早着(天候が悪化する午後は行動しない)□こまめな水分・塩分補給
□分岐点・目印を確認
□単独行動を避ける
もしもの時は?
無理に動かず、緊急連絡先119または110へ連絡を!
登山前に確認しよう!
静岡と静岡に住む人を結ぶフリーマガジンです。タイトルは、「すろーらいふ」「ローカル」「カルチャー」の3つを組み合わせた造語。地元静岡を舞台に、文化を掘り起こし、すろーらいふ=その人らしく充実した愉しい生活のヒントを発信しています。特に『地域クローズアップ』では、お店や企業の情報に加え、その地域ならではの話題を独自取材。ぜひご注目を。
おでかけ
暮らし
静岡市
あなたにおすすめの記事
「命を守る判断をしてほしい」富士山の開山前に山岳救助隊が訓練 富士宮口周辺で【富士登山シン時代】
「滑落して動けない」登山道から滑落する山岳遭難 50代とみられる男性がけが ヘリコプターで救助 天城山系シャクナゲコース=静岡
耐寒訓練や救助技術確認…「春山シーズン」前に南アルプスで訓練 静岡県警山岳遭難救助隊が出発
“置き忘れた携帯電話を回収に”再び富士山へ…山岳遭難の中国籍男子大学生 4日前にも山頂で「アイゼン紛失」し防災ヘリで救助されていた
「人が倒れている、擦り傷や震えがある」20代中国籍男性が富士登山中に体調不良で下山できず 県警救助隊が出動し救助
富士山下山中に疲労で歩行不能に 台湾籍の66歳女性を救助 一緒に登山をしていた友人が通報=静岡県警
「救助費用を自己負担にすべき」救助相次ぐ閉山期の富士山めぐり地元から声 静岡知事「議論の余地ある」国含めた検討を