
「地域の皆さまの安心につながれば」リニア工事で大井川の水に影響が出たら...静岡県とJR東海が水資源の補償を合意 対立を経て立った"スタートライン"

「期限や限度は定めない」補償で合意
リニア中央新幹線の静岡工区の着工に向け、静岡県とJR東海は工事によって大井川の水資源に影響が出た場合の補償について合意しました。
鈴木静岡県知事は水問題について「一定の解決はできた」と述べ、成果を強調しました。
大きな節目を迎えた関係者の表情は安堵しているように見えました。
1月24日、県とJR東海が国土交通省の立会いの下で締結したのは、リニア工事によって大井川の水に影響が出た場合の補償についてです。
川勝前知事の反対から8年以上経過
JR東海が南アルプスで進めたいとしているリニア工事をめぐっては大井川の水に影響が出るとの懸念から川勝前知事が猛反発していました。
<川勝平太前知事>2017年10月10日
「工事によって何のメリットもない。静岡県下ですることに対し断固猛省を求めたい。考え直せということです」
この発言からすでに8年以上が経過。静岡工区の本格的な工事はいまだに着工できておらず、JR東海は開業時期の先送りに追い込まれました。
この状況を打開したのは、2024年5月に就任した鈴木康友知事です。
<鈴木康友知事>2024年6月
「リニア中央新幹線については私も推進の必要性があると理解しています」
今回、締結した確認書では、もし大井川の水に影響が出た場合、JR東海が適切な措置を講じ、費用負担などの補償を行うことや、請求の期限や限度は定めないことなどを明記しています。
流域市長「やっとスタートライン」膠着乗り越え加速できるか
今回の合意を受け、トップ2人は次のように述べました。
<鈴木康友知事>
「(水の問題は)一定のですね、これで解決はできた」
<JR東海 丹羽俊介社長>
「地域の皆さまのご安心につながればと考えている」
一方、県の専門部会では生物多様性や工事による発生土など、残された課題についての議論が続いていて、大井川流域の自治体は問題がすべて解決したわけではないとの立場です。
<島田市 染谷絹代市長>
「(今回の締結で)工事に向けてのスタートラインに今やっとつけたという意味だと私は思っている。(JR東海に)内容について真摯に対応していただけるようお願い申し上げます」
大きな山を一つ越えたリニア工事をめぐる問題。長年の膠着状況を乗り越え計画は加速するのか、今後の展開が注目されます。
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